469: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:18:38 ID:???
深夜11時、碇家の1人息子シンちゃんのお部屋の壁からは、奇妙なノック音が鳴り響く
コンコン…
「ん?なんだろ?」
僕もノックを仕返す
コンコン…
すると、こちらのノックを待ち望んでいたかのように、すぐさま返ってくるノック音
コンコンコン…
「3回…。穴か…」
僕は自室の壁に不自然に貼り付けたポスターをめくる
「やっほ~。寝てた?それとも変な事してた?」
「し、してないよ!そんな事!!」
「くっくっく…静かにしなさいよ。夜中なんだからさ」
直径30cmの穴を通して下品に顔を歪ませてケタケタと笑う金髪碧眼の美少女
「なんの用だよ…」
「そんなカリカリしないの。はいっ借りてたCD返すわよ」
「あぁ、ありがと…」
「じゃあね~もうノックしないから、ゆっくり変な事していいわよ?」
「しないよ!!」
「くっくっく…なんだったら、あの時みたいに見ててあげようか?」
「バカっ!!」
ここで『バタンっ!』と木製ドアを閉めれればサマになるが紙製のポスターをペタリと貼り付けるしか出来ないので怒りの迫力はかなり半減しただろう
『ほんじゃおやすみね~シンちゃん♪』
「うぅバカアスカ…」
まぁこのオドオド少年が怒っても元から迫力など無いのだが
コンコン…
「ん?なんだろ?」
僕もノックを仕返す
コンコン…
すると、こちらのノックを待ち望んでいたかのように、すぐさま返ってくるノック音
コンコンコン…
「3回…。穴か…」
僕は自室の壁に不自然に貼り付けたポスターをめくる
「やっほ~。寝てた?それとも変な事してた?」
「し、してないよ!そんな事!!」
「くっくっく…静かにしなさいよ。夜中なんだからさ」
直径30cmの穴を通して下品に顔を歪ませてケタケタと笑う金髪碧眼の美少女
「なんの用だよ…」
「そんなカリカリしないの。はいっ借りてたCD返すわよ」
「あぁ、ありがと…」
「じゃあね~もうノックしないから、ゆっくり変な事していいわよ?」
「しないよ!!」
「くっくっく…なんだったら、あの時みたいに見ててあげようか?」
「バカっ!!」
ここで『バタンっ!』と木製ドアを閉めれればサマになるが紙製のポスターをペタリと貼り付けるしか出来ないので怒りの迫力はかなり半減しただろう
『ほんじゃおやすみね~シンちゃん♪』
「うぅバカアスカ…」
まぁこのオドオド少年が怒っても元から迫力など無いのだが
470: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:21:01 ID:???
もともと、このマンションは壁が薄かった。とにかく壁が薄かった。
小学5年生の少女が勉強机最上段からのミサイルキックを、幼なじみの少年にブチかますハズが見事に壁にブチ当て空洞化させてしまった…。という逸話を残すホドの薄っペラペラさなのだ
最初は親に怒られると思い焦った2人(本当に悪いのは1人)だったが、幸い開通先がその幼なじみの少年の部屋だったので
お互いの部屋の壁に近くのCDショップからタダでもらった売れない歌手のポスターを貼り付ける事で隠ぺい工作成功となり、中学2年になった今も親達にはバレないでいる
(ちなみにシンジの部屋はアイドル葛城ミサトが年甲斐なくVサインを決め、アスカの部屋は演歌歌手加持リョウジが怪しく薄ら笑いを浮かべている)
親達にはバレないで済んでいるが、男女の部屋にトンネルが開くと望まれぬ事件が偶に起きる
壁を通した密会を行う時は相手の部屋にノック3回を義務づけていたが
一度ノックをせずに少年を驚かせるため、小さな穴から少年の部屋に顔を出した時に、せっせと自家発電する少年に出くわした時もあった
まぁそんな事件もアリはしたが、今はすっかりこの生活に慣れてしまった2人だった
小学5年生の少女が勉強机最上段からのミサイルキックを、幼なじみの少年にブチかますハズが見事に壁にブチ当て空洞化させてしまった…。という逸話を残すホドの薄っペラペラさなのだ
最初は親に怒られると思い焦った2人(本当に悪いのは1人)だったが、幸い開通先がその幼なじみの少年の部屋だったので
お互いの部屋の壁に近くのCDショップからタダでもらった売れない歌手のポスターを貼り付ける事で隠ぺい工作成功となり、中学2年になった今も親達にはバレないでいる
(ちなみにシンジの部屋はアイドル葛城ミサトが年甲斐なくVサインを決め、アスカの部屋は演歌歌手加持リョウジが怪しく薄ら笑いを浮かべている)
親達にはバレないで済んでいるが、男女の部屋にトンネルが開くと望まれぬ事件が偶に起きる
壁を通した密会を行う時は相手の部屋にノック3回を義務づけていたが
一度ノックをせずに少年を驚かせるため、小さな穴から少年の部屋に顔を出した時に、せっせと自家発電する少年に出くわした時もあった
まぁそんな事件もアリはしたが、今はすっかりこの生活に慣れてしまった2人だった
471: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:24:01 ID:???
「はぁ…暇ねぇ~」
アタシは先ほどまで読んでいたファッション誌を床に放り投げ、ベッドの上に旧知の仲であるサル太郎と一緒にねんごろりんして、ボーっと天井を見上げる
「シンジ何してるだろ…。宿題かな?今日多かったし…」
ちなみにアタシは天才美少女だから、宿題なんか学校の5分休みで全て終わらせている
いつも『お願いアスカ…宿題見せて…』と、すがりつく子犬の用な眼で言ってくるアイツのために出来るだけ早く終わらせるのだ
「それともゲームかな…?新しいの相田に貰ったとか言ってたし…」
ちなみにアタシは天才美少女だから、あのバカに一度もゲームで負けた事は無い
『うぅ…手加減してよアスカのバカ…』と、ウルウル上目づかいで可愛く抗議されるためなのだ
「・・・それとも…また1人でシテるのかなぁ・・・きゃっ♪」
そして、あの時シンジの部屋で見た光景を思い出し、狭いベッドの上をサル太郎と一緒に縦横無尽に転がり続ける
ちなみにアタシは天才美少女だから、自家発電をアイツに見られた事など一度も無い
ちゃんとシンジの部屋に聞き耳をたてながら、声が漏れないよう枕に顔を押し付けてシテいる
まぁ将来、協力発電するための練習ね
アタシは先ほどまで読んでいたファッション誌を床に放り投げ、ベッドの上に旧知の仲であるサル太郎と一緒にねんごろりんして、ボーっと天井を見上げる
「シンジ何してるだろ…。宿題かな?今日多かったし…」
ちなみにアタシは天才美少女だから、宿題なんか学校の5分休みで全て終わらせている
いつも『お願いアスカ…宿題見せて…』と、すがりつく子犬の用な眼で言ってくるアイツのために出来るだけ早く終わらせるのだ
「それともゲームかな…?新しいの相田に貰ったとか言ってたし…」
ちなみにアタシは天才美少女だから、あのバカに一度もゲームで負けた事は無い
『うぅ…手加減してよアスカのバカ…』と、ウルウル上目づかいで可愛く抗議されるためなのだ
「・・・それとも…また1人でシテるのかなぁ・・・きゃっ♪」
そして、あの時シンジの部屋で見た光景を思い出し、狭いベッドの上をサル太郎と一緒に縦横無尽に転がり続ける
ちなみにアタシは天才美少女だから、自家発電をアイツに見られた事など一度も無い
ちゃんとシンジの部屋に聞き耳をたてながら、声が漏れないよう枕に顔を押し付けてシテいる
まぁ将来、協力発電するための練習ね
473: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:26:08 ID:???
でも初めて見た時はビックリしたわ。アタシの可愛いシンジが、あんな下品な事するとは思わなかったし
でも『アンタ何してんのよ!』って叫ぼうとした時、見えたのよねぇ…アタシの写真がさぁ…
だからもう許してあげたの。それはシンジがアタシを好きな証拠だしね!
それに、もしもの時の脅し文句にも使えるしね
『知ってんのよ?アンタがアタシをオカズにしてる事…』ってね
「ふぅ…シンジ何してるんだろ…?」
ひとしきり転がったアタシはサル太郎を枕元に座らせて、いつものガラスコップを手に持ち、壁に当てて耳をすませる
俗に言う盗聴だが、アタシの辞書には調査と載っているから問題無い
『う~ん…本当に大丈夫かなぁ?』
むっ?誰かと携帯で話してるようね。鈴原かしら…?
『電車わかる?乗り換え多いし迷わないでよ?』
誰か来るのかしら…
『あははっごめんごめん。じゃあ明日待ってるよレイ。ばいばい』
レイ?・・・レイって誰よ…
『ふぅ…。明日レイが来るし部屋片付けなきゃ』
だからレイって誰よ!女!?女なの!?
コンコン…
「ひゃいっ!?」
コンコンコン…
「穴ね!!」
急いで『演歌界の3重スパイ加持リョウジ』と描かれたポスターを引き剥がすアタシ
でも『アンタ何してんのよ!』って叫ぼうとした時、見えたのよねぇ…アタシの写真がさぁ…
だからもう許してあげたの。それはシンジがアタシを好きな証拠だしね!
それに、もしもの時の脅し文句にも使えるしね
『知ってんのよ?アンタがアタシをオカズにしてる事…』ってね
「ふぅ…シンジ何してるんだろ…?」
ひとしきり転がったアタシはサル太郎を枕元に座らせて、いつものガラスコップを手に持ち、壁に当てて耳をすませる
俗に言う盗聴だが、アタシの辞書には調査と載っているから問題無い
『う~ん…本当に大丈夫かなぁ?』
むっ?誰かと携帯で話してるようね。鈴原かしら…?
『電車わかる?乗り換え多いし迷わないでよ?』
誰か来るのかしら…
『あははっごめんごめん。じゃあ明日待ってるよレイ。ばいばい』
レイ?・・・レイって誰よ…
『ふぅ…。明日レイが来るし部屋片付けなきゃ』
だからレイって誰よ!女!?女なの!?
コンコン…
「ひゃいっ!?」
コンコンコン…
「穴ね!!」
急いで『演歌界の3重スパイ加持リョウジ』と描かれたポスターを引き剥がすアタシ
474: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:27:58 ID:???
「なによバカ!!」
「うわっなに怒ってるんだよ!?」
「うっさい!早く用件を言いなさいよ!!」
「ごめん…。あ、あのさ…明日って家に居る?」
「な゛っ!!」
な?ん?で?そ?ん?な?事?聞?く?の?
『レイ…可愛いよレイ…』
『あんっダメよぉ…。お隣さんに聞こえちゃうわ…』
『大丈夫っ隣の家族は全員どっか行ったからさ
だからレイの可愛い声をいっぱい聞かせてね?』
『あぁぁ~んシンジくぅ~んっ』
ウソ…ウソよそんなの…!!
でも…駄目…怖い…シンジが他の女に…
「アスカ?アスカどうしたの!?」
奪われる…シンジが奪われる…
汚される…シンジが汚される…
「あ…アスカ!?顔がライチみたいな色になってるよ!!」
チクショウ チクショウ チクショウ チクショウ チクショウ
糞女…殺してやる…
「何にもない…
明日はアタシ出かけるわ…」
殺してやる…
「あぁそう、じゃあいいや。おやすみアスカっ」
コイツ殺してやる…
「おやすみシンジ」
アタシも死んでやる…
「うわっなに怒ってるんだよ!?」
「うっさい!早く用件を言いなさいよ!!」
「ごめん…。あ、あのさ…明日って家に居る?」
「な゛っ!!」
な?ん?で?そ?ん?な?事?聞?く?の?
『レイ…可愛いよレイ…』
『あんっダメよぉ…。お隣さんに聞こえちゃうわ…』
『大丈夫っ隣の家族は全員どっか行ったからさ
だからレイの可愛い声をいっぱい聞かせてね?』
『あぁぁ~んシンジくぅ~んっ』
ウソ…ウソよそんなの…!!
でも…駄目…怖い…シンジが他の女に…
「アスカ?アスカどうしたの!?」
奪われる…シンジが奪われる…
汚される…シンジが汚される…
「あ…アスカ!?顔がライチみたいな色になってるよ!!」
チクショウ チクショウ チクショウ チクショウ チクショウ
糞女…殺してやる…
「何にもない…
明日はアタシ出かけるわ…」
殺してやる…
「あぁそう、じゃあいいや。おやすみアスカっ」
コイツ殺してやる…
「おやすみシンジ」
アタシも死んでやる…
475: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:31:40 ID:???
ベッドの上で息を潜め、左手に持ったガラスのコップを耳に当てるアタシ…。そろそろシンジが帰ってくる
見知らぬ女と一緒にね…
右手に持った出刃包丁が閉め切った暗い部屋の中でギラリと光っている…
まずは糞女から殺す…死体はすぐに窓から捨てなきゃね。シンジが怖がっちゃう
そして次にシンジを殺す。でも包丁は綺麗に洗わなきゃ…。シンジが糞女の血で汚れちゃったら可哀想だし
最後はアタシが死ぬ…。シンジの血を包丁にいっぱい塗り付けてから刺すの。そしたら多分痛くない
『ほら入りなよレイ』
『お邪魔しま~すっ』
きた…
『えへへっここがシンちゃんの部屋?初めて来た~』
『そうだね。レイの部屋には何回か行ったけどね』
「あぅ…あぅ…」
涙と右手の震えが止まらなくなってくる…
『あははっシンちゃんのベッドふっかふかだね~』
『そうかな?あっ!こらレイ!』
『シンちゃんの膝の上、柔らかくて好きぃ~』
殺す!!
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!
『なにこの音?』
『なんだろ?・・・ってアスカ!?』
アタシは我を忘れて壁を拳から血が出るほど殴りつけ、加持リョウジのポスターを突き破った
見知らぬ女と一緒にね…
右手に持った出刃包丁が閉め切った暗い部屋の中でギラリと光っている…
まずは糞女から殺す…死体はすぐに窓から捨てなきゃね。シンジが怖がっちゃう
そして次にシンジを殺す。でも包丁は綺麗に洗わなきゃ…。シンジが糞女の血で汚れちゃったら可哀想だし
最後はアタシが死ぬ…。シンジの血を包丁にいっぱい塗り付けてから刺すの。そしたら多分痛くない
『ほら入りなよレイ』
『お邪魔しま~すっ』
きた…
『えへへっここがシンちゃんの部屋?初めて来た~』
『そうだね。レイの部屋には何回か行ったけどね』
「あぅ…あぅ…」
涙と右手の震えが止まらなくなってくる…
『あははっシンちゃんのベッドふっかふかだね~』
『そうかな?あっ!こらレイ!』
『シンちゃんの膝の上、柔らかくて好きぃ~』
殺す!!
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!
『なにこの音?』
『なんだろ?・・・ってアスカ!?』
アタシは我を忘れて壁を拳から血が出るほど殴りつけ、加持リョウジのポスターを突き破った
476: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:34:33 ID:???
そして…
「えへへっ勘違いしちゃったみたい。ごめんねシンジ?」
それが20分後のアタシのセリフとなった
あの時のことは半狂乱になっていてよく覚えていないんだけど、ポスターを突き破ったアタシは直径30cmの穴からシンジの部屋に這い出したの
(どうやってあんな小さい穴から抜け出せたんだろう…。シンジからは、『貞子みたいに出てきた』って言われちゃった。えへへ)
その後、右手に持った包丁を振り回してなんか色々叫んでたんだけど、汗ばんだ手から包丁がすっぽ抜けて飛んでいってシンジとアタシの写真の入った写真立てを壊しちゃったのよね…。反省…
(写真はシンジの机の上にあったの。ちなみにアタシの机には68枚飾ってあるわ)
包丁が手から離れたと同時にシンジがアタシを抱きしめたの。アタシが落ち着くまで、ずーっとね
(まぁ羽交い締めともいうけど…)
そして今までポカンとアタシを眺めていた糞女が、アタシの足元にやって来て言うのよ
「お姉ちゃん誰?」ってね…
幼稚園児の糞女がね…
シンジの親戚で、遠くから1人で来た賢くて可愛い糞女がね…
そしてアタシを抱きしめるシンジに言ったのよ…
「シンちゃん、らぶらぶぅ~」って…
いやんっもうレイちゃんったら♪
「えへへっ勘違いしちゃったみたい。ごめんねシンジ?」
それが20分後のアタシのセリフとなった
あの時のことは半狂乱になっていてよく覚えていないんだけど、ポスターを突き破ったアタシは直径30cmの穴からシンジの部屋に這い出したの
(どうやってあんな小さい穴から抜け出せたんだろう…。シンジからは、『貞子みたいに出てきた』って言われちゃった。えへへ)
その後、右手に持った包丁を振り回してなんか色々叫んでたんだけど、汗ばんだ手から包丁がすっぽ抜けて飛んでいってシンジとアタシの写真の入った写真立てを壊しちゃったのよね…。反省…
(写真はシンジの机の上にあったの。ちなみにアタシの机には68枚飾ってあるわ)
包丁が手から離れたと同時にシンジがアタシを抱きしめたの。アタシが落ち着くまで、ずーっとね
(まぁ羽交い締めともいうけど…)
そして今までポカンとアタシを眺めていた糞女が、アタシの足元にやって来て言うのよ
「お姉ちゃん誰?」ってね…
幼稚園児の糞女がね…
シンジの親戚で、遠くから1人で来た賢くて可愛い糞女がね…
そしてアタシを抱きしめるシンジに言ったのよ…
「シンちゃん、らぶらぶぅ~」って…
いやんっもうレイちゃんったら♪
477: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2007/10/06(土) 23:36:18 ID:???
深夜11時、碇家の1人息子シンちゃんのお部屋の壁からは、奇妙なノック音が鳴り響く
コンコン…
「ん?なんだろ?」
僕もノックを仕返す
コンコン…
すると、こちらのノックを待ち望んでいたかのように、すぐさま返ってくるノック音
コンコンコン…コン…
「4回…。穴か…」
僕は自室の壁に不自然に貼り付けたポスターを見やる
アイドル界のビア樽娘葛城ミサトの姿は無く、あの日アスカが壊した写真立ての写真が10倍になって貼り付けてある
『シンジぃ~?まだぁ~?』
「あっごめん!」
慌ててポスターを剥がす僕。シワにならないようにね
「おっそ~いっ!!」
「ごめんごめん」
壁の向こうでプリプリ怒っているのは、僕の彼女。惣流アスカ
「ねぇ…。アタシ4回コンコンしたよシンジ…?」
4回のノックは2人の新しい秘密の暗号
「うん。聞こえてたよアスカ」
そして僕達はおやすみのキスをした…
おわり
コンコン…
「ん?なんだろ?」
僕もノックを仕返す
コンコン…
すると、こちらのノックを待ち望んでいたかのように、すぐさま返ってくるノック音
コンコンコン…コン…
「4回…。穴か…」
僕は自室の壁に不自然に貼り付けたポスターを見やる
アイドル界のビア樽娘葛城ミサトの姿は無く、あの日アスカが壊した写真立ての写真が10倍になって貼り付けてある
『シンジぃ~?まだぁ~?』
「あっごめん!」
慌ててポスターを剥がす僕。シワにならないようにね
「おっそ~いっ!!」
「ごめんごめん」
壁の向こうでプリプリ怒っているのは、僕の彼女。惣流アスカ
「ねぇ…。アタシ4回コンコンしたよシンジ…?」
4回のノックは2人の新しい秘密の暗号
「うん。聞こえてたよアスカ」
そして僕達はおやすみのキスをした…
おわり
146: 248626 ◆twn/e0lews 2006/05/27(土) 13:36:01 ID:???
アスファルトからは湿った空気が昇ってきて、少し息苦しい。
自然と惣流アスカの機嫌は悪くなり、当然碇シンジが軽くこづかれる。
それは林檎の木から重みに耐えかねた林檎が地面に落ちる事より、当たり前の事である。
チャイムが鳴り、昼休みになると、皆仲良しの人間と寄り添って昼食を取る。
そんな中、碇シンジは惣流アスカの席へ弁当を届け、中身を確認した惣流アスカに何かしら文句を言われる。
今日は野菜が多いと怒られている。
「アタシは肉が食べたいのよ」
「でもアスカ、野菜を取らないと、身体に良くないよ?」
そう言う碇シンジに、惣流アスカは決まって、うるさい、と怒る。
碇シンジは反射的に、ごめん、と謝る。
叱られた碇シンジは、一瞬だけ悲しそうな顔をするが、仲の良い友人達に声を掛けられるとあっさりと笑顔に戻り、屋上へ向かう。
惣流アスカはその後姿を少しばかり睨み付けるようにしてから、友人と机を向かい合わせて、食事を始める。
何のかんので彼女が昼食を美味しく、笑顔で頂いているのは、お日様が東から昇る事の様に、自然な事である。
惣流アスカが週番の時、碇シンジは惣流アスカに呼びつけられ、仕事を押しつけられる。
「アタシこれからヒカリと用事あるから、宜しくね」
「ちょっと待ってよ、僕だってトウジ達と約束が――」
碇シンジも流石に断ろうとするが、惣流アスカはそれを睨む。
碇シンジは言葉を続ける事が出来なくなる。
いいから、ヨロシク。
惣流アスカはそう言って、碇シンジに日誌を押しつけると、満面の笑みを浮かべて教室から出て行く。
後には立ちすくむ碇シンジと、その仲間の二人だけが残される。
碇シンジが惣流アスカに仕事を押しつけられた回数は、もしかしたら、一年で三百六十五回を超えているかも知れない。
そして大抵、碇シンジが押し切られてしまうのは、ミニスカートの女性に自然と目が向いてしまうのと同様に、仕方の無い事である。
自然と惣流アスカの機嫌は悪くなり、当然碇シンジが軽くこづかれる。
それは林檎の木から重みに耐えかねた林檎が地面に落ちる事より、当たり前の事である。
チャイムが鳴り、昼休みになると、皆仲良しの人間と寄り添って昼食を取る。
そんな中、碇シンジは惣流アスカの席へ弁当を届け、中身を確認した惣流アスカに何かしら文句を言われる。
今日は野菜が多いと怒られている。
「アタシは肉が食べたいのよ」
「でもアスカ、野菜を取らないと、身体に良くないよ?」
そう言う碇シンジに、惣流アスカは決まって、うるさい、と怒る。
碇シンジは反射的に、ごめん、と謝る。
叱られた碇シンジは、一瞬だけ悲しそうな顔をするが、仲の良い友人達に声を掛けられるとあっさりと笑顔に戻り、屋上へ向かう。
惣流アスカはその後姿を少しばかり睨み付けるようにしてから、友人と机を向かい合わせて、食事を始める。
何のかんので彼女が昼食を美味しく、笑顔で頂いているのは、お日様が東から昇る事の様に、自然な事である。
惣流アスカが週番の時、碇シンジは惣流アスカに呼びつけられ、仕事を押しつけられる。
「アタシこれからヒカリと用事あるから、宜しくね」
「ちょっと待ってよ、僕だってトウジ達と約束が――」
碇シンジも流石に断ろうとするが、惣流アスカはそれを睨む。
碇シンジは言葉を続ける事が出来なくなる。
いいから、ヨロシク。
惣流アスカはそう言って、碇シンジに日誌を押しつけると、満面の笑みを浮かべて教室から出て行く。
後には立ちすくむ碇シンジと、その仲間の二人だけが残される。
碇シンジが惣流アスカに仕事を押しつけられた回数は、もしかしたら、一年で三百六十五回を超えているかも知れない。
そして大抵、碇シンジが押し切られてしまうのは、ミニスカートの女性に自然と目が向いてしまうのと同様に、仕方の無い事である。
147: 248626 ◆twn/e0lews 2006/05/27(土) 13:37:29 ID:???
ある日、その日は碇シンジの機嫌が悪かったのかも知れない。
弁当に文句を言った惣流アスカに、珍しく彼は反抗した。
そんなに文句を言うなら自分で作ればいいじゃないか。
碇シンジはそう言って、心なしガニ股になって、屋上へと向かっていった。
そんな時、惣流アスカはいつも以上に過激な口を持つ。
「何よ、アンタの弁当なんかこっちから願い下げよ。この馬鹿、変態、ファザコン――」
それすらも聞こえぬかのように、碇シンジが教室から出て行くと、惣流アスカは口をへの字に曲げ、目線が心なしか下を向く。
友人に声を掛けられ、弁当を開くが、その日の彼女は余り楽しそうに食事をしない。
そういう日の放課後は、碇シンジが惣流アスカを無視するように教室を出る。
いつもなら一緒に帰るか、少なくとも一声掛ける程度はするのに、あからさまに無視をする。
惣流アスカは碇シンジの背中に向けて、暴言を放つ。
馬鹿、変態、ファザコン、スケベ、オカマ、根性無し――。
それすらも碇シンジが無視すると、惣流アスカは、余程注意しないと気が付かない程に、僅かにうなだれながら、教室を出る。
碇シンジを尾行するように、惣流アスカは帰る。
道路には夕陽が照っていて、碇シンジの影は長く伸び、惣流アスカはその顔の辺りをわざと踏みつけたりしている。
碇シンジは惣流アスカに気が付いているはずだが、声を掛けようとはしない。
公園の前に来る。碇シンジがその中を横切ろうとすると、中にはずり落ちたズボンを履いた、学生服姿の不良達がたむろしていて、運悪く絡まれてしまう。
「なあ兄さん、金、貸してくんない?」
一人の、顔中にピアスを付けた男が薄ら笑いを浮かべ、馴れ馴れしく肩に手を回しながら言う。
男の仲間は、四人程居て、皆へらへらと笑っている。
こういう時、碇シンジは抵抗しない。
黙って財布を出すと、中から札を何枚か抜き取って、ピアスの男に手渡す。
ピアスは碇シンジの素直さに多少驚きながらも、ありがとね、と笑い、金をむしり取る。
弁当に文句を言った惣流アスカに、珍しく彼は反抗した。
そんなに文句を言うなら自分で作ればいいじゃないか。
碇シンジはそう言って、心なしガニ股になって、屋上へと向かっていった。
そんな時、惣流アスカはいつも以上に過激な口を持つ。
「何よ、アンタの弁当なんかこっちから願い下げよ。この馬鹿、変態、ファザコン――」
それすらも聞こえぬかのように、碇シンジが教室から出て行くと、惣流アスカは口をへの字に曲げ、目線が心なしか下を向く。
友人に声を掛けられ、弁当を開くが、その日の彼女は余り楽しそうに食事をしない。
そういう日の放課後は、碇シンジが惣流アスカを無視するように教室を出る。
いつもなら一緒に帰るか、少なくとも一声掛ける程度はするのに、あからさまに無視をする。
惣流アスカは碇シンジの背中に向けて、暴言を放つ。
馬鹿、変態、ファザコン、スケベ、オカマ、根性無し――。
それすらも碇シンジが無視すると、惣流アスカは、余程注意しないと気が付かない程に、僅かにうなだれながら、教室を出る。
碇シンジを尾行するように、惣流アスカは帰る。
道路には夕陽が照っていて、碇シンジの影は長く伸び、惣流アスカはその顔の辺りをわざと踏みつけたりしている。
碇シンジは惣流アスカに気が付いているはずだが、声を掛けようとはしない。
公園の前に来る。碇シンジがその中を横切ろうとすると、中にはずり落ちたズボンを履いた、学生服姿の不良達がたむろしていて、運悪く絡まれてしまう。
「なあ兄さん、金、貸してくんない?」
一人の、顔中にピアスを付けた男が薄ら笑いを浮かべ、馴れ馴れしく肩に手を回しながら言う。
男の仲間は、四人程居て、皆へらへらと笑っている。
こういう時、碇シンジは抵抗しない。
黙って財布を出すと、中から札を何枚か抜き取って、ピアスの男に手渡す。
ピアスは碇シンジの素直さに多少驚きながらも、ありがとね、と笑い、金をむしり取る。
148: 248626 ◆twn/e0lews 2006/05/27(土) 13:38:21 ID:???
惣流アスカは公園の隅でその様子を眺めている。
碇シンジが金を渡したのを見て、惣流アスカは猛然と走り始め、その勢いのまま空に舞う。
猛烈なドロップキックがピアスの脇腹に決まり、ピアスはその場に倒れ込む。
ヒラヒラと落ちてくる札を片手で掴み、碇シンジの手を取ると、突然の事態に言葉を失っているピアスの仲間を無視して、惣流アスカは再び歩き始める。
「おいコラ、ソコの女ぁ」
再起動したピアスの仲間が、悠然と歩く惣流アスカに柄悪く叫ぶ。
ナメてんのか、ああ? 惣流アスカは相手にせず、一瞥をくれると公園の出口へと歩いて行く。
「シカトとは良い度胸だなコラ……待てっつってんだろうが?」
ピアスの仲間が惣流アスカと碇シンジを取り囲む。
惣流アスカは気怠げに空を見上げ、鼻で笑う。
その態度を見て、怒りが頂点に達したピアスの仲間は、大声で叫びながら、拳を振り下ろそうとする。
同時に、木陰から黒服の男達が、タイミングを計ったかのように現れ、ピアスの仲間を取り押さえる。
惣流アスカは黒服達に軽く頭を下げると、マンションへと向かう。
マンションのロックを外し、玄関で靴を脱ぐ。
碇シンジは一言も喋っていない、惣流アスカも一言も喋らない。
公園から、彼等は手をつないだままである。
靴が脱ぎ辛いだろうに、わざわざ手を繋いだままお互い靴を脱いでいた。
しかし彼等は一言として、言葉を発そうとはしない。
リビングを抜け、惣流アスカと碇シンジの部屋の前に来る。
二人は暫くその状態で固まっていたが、やがて碇シンジの方から口を開く。
「……今日の夕飯、何が良い?」
「肉ジャガ」
「……サラダも作るから、食べてよ?」
彼等は手を離し、お互いの部屋に入る。
きっと明日の昼休みは、惣流アスカに叱られた碇シンジが、ごめん、と謝っているだろう。
碇シンジと惣流アスカは、きっとこの二人で無ければこなせない日常を送っている。
碇シンジという存在は惣流アスカにとっての碇シンジと同義であるし、惣流アスカという存在は碇シンジにとっての惣流アスカと同義である。
碇シンジが金を渡したのを見て、惣流アスカは猛然と走り始め、その勢いのまま空に舞う。
猛烈なドロップキックがピアスの脇腹に決まり、ピアスはその場に倒れ込む。
ヒラヒラと落ちてくる札を片手で掴み、碇シンジの手を取ると、突然の事態に言葉を失っているピアスの仲間を無視して、惣流アスカは再び歩き始める。
「おいコラ、ソコの女ぁ」
再起動したピアスの仲間が、悠然と歩く惣流アスカに柄悪く叫ぶ。
ナメてんのか、ああ? 惣流アスカは相手にせず、一瞥をくれると公園の出口へと歩いて行く。
「シカトとは良い度胸だなコラ……待てっつってんだろうが?」
ピアスの仲間が惣流アスカと碇シンジを取り囲む。
惣流アスカは気怠げに空を見上げ、鼻で笑う。
その態度を見て、怒りが頂点に達したピアスの仲間は、大声で叫びながら、拳を振り下ろそうとする。
同時に、木陰から黒服の男達が、タイミングを計ったかのように現れ、ピアスの仲間を取り押さえる。
惣流アスカは黒服達に軽く頭を下げると、マンションへと向かう。
マンションのロックを外し、玄関で靴を脱ぐ。
碇シンジは一言も喋っていない、惣流アスカも一言も喋らない。
公園から、彼等は手をつないだままである。
靴が脱ぎ辛いだろうに、わざわざ手を繋いだままお互い靴を脱いでいた。
しかし彼等は一言として、言葉を発そうとはしない。
リビングを抜け、惣流アスカと碇シンジの部屋の前に来る。
二人は暫くその状態で固まっていたが、やがて碇シンジの方から口を開く。
「……今日の夕飯、何が良い?」
「肉ジャガ」
「……サラダも作るから、食べてよ?」
彼等は手を離し、お互いの部屋に入る。
きっと明日の昼休みは、惣流アスカに叱られた碇シンジが、ごめん、と謝っているだろう。
碇シンジと惣流アスカは、きっとこの二人で無ければこなせない日常を送っている。
碇シンジという存在は惣流アスカにとっての碇シンジと同義であるし、惣流アスカという存在は碇シンジにとっての惣流アスカと同義である。
149: 248626 ◆twn/e0lews 2006/05/27(土) 13:39:12 ID:???
仄かな光しかない広大な空間に、二人の男が居る。
両者共に髭を生やしており、片方はサングラスをしている。
サングラスの男は手に持った書面に目を通し、もう一人のポニーテールの男に、ご苦労、と重々しく呟く。
「しかし、君は作家志望なのかね? そうでないのならば報告書は簡潔に書く事だ」
サングラスの男がそう言うと、ポニーテールは、昔憧れてたんですよ、とおどけた。
「それよりも司令、何故公園の時にシンジ君を助けなかったのですか? 報告は直ぐに来たでしょう」
「現場の判断だろう、私の知る事では無い」
「シンジ君のガードから聞いてますよ。司令からの直の命令で、セカンドが動くまで何もするな、と言われていたそうじゃないですか」
場に一瞬の静寂が流れ、それに伴い空気も重くなる。
だが、ポニーテールの男は一筋の同様も見せず、返事を待つ。
「君は頭が回り過ぎるな、加持君……要らぬ興味は身を滅ぼすよ」
加持と言われた男はサングラスの男の一言に思わず吹き出す。
と同時に、何故こんな下らない話題なのにこの人は糞真面目な話し方なのだろうと、少し真剣に考える。
「親心、ってヤツですかね?」
加持は口端を弛めながらそう言い、サングラスの奥の表情を覗き込もうとする。
「報告は終わりだ、下がりたまえ……」
サングラスの奥は見えない。加持は観念して部屋を後にする。
部屋に一人残った男のサングラスが怪しく光る。
男は口許を隠すように手を組み、無言で椅子に座っている。
男の机の上に広がる書類には、碇シンジと惣流アスカの監視報告が書き連ねてある。
男は静かに引き出しの、最高レベルのセキュリティを外す。
引き出しの中には一つだけ、結構な厚みを持ったファイルが入っていて、男はそれを取ると、加持から受け取った報告書をファイルに仕舞う。
『碇シンジ・現状におけるフラグの状況』
司令直筆で題されたファイルは、今日も最高レベルのセキュリティの中、司令室の机に守られている。
「……やはりセカンドはツンデレか……全て予定通りだ、何も問題はない……」
ぼそりと呟いた男の声を聞いた者は、誰一人としていない。
了
両者共に髭を生やしており、片方はサングラスをしている。
サングラスの男は手に持った書面に目を通し、もう一人のポニーテールの男に、ご苦労、と重々しく呟く。
「しかし、君は作家志望なのかね? そうでないのならば報告書は簡潔に書く事だ」
サングラスの男がそう言うと、ポニーテールは、昔憧れてたんですよ、とおどけた。
「それよりも司令、何故公園の時にシンジ君を助けなかったのですか? 報告は直ぐに来たでしょう」
「現場の判断だろう、私の知る事では無い」
「シンジ君のガードから聞いてますよ。司令からの直の命令で、セカンドが動くまで何もするな、と言われていたそうじゃないですか」
場に一瞬の静寂が流れ、それに伴い空気も重くなる。
だが、ポニーテールの男は一筋の同様も見せず、返事を待つ。
「君は頭が回り過ぎるな、加持君……要らぬ興味は身を滅ぼすよ」
加持と言われた男はサングラスの男の一言に思わず吹き出す。
と同時に、何故こんな下らない話題なのにこの人は糞真面目な話し方なのだろうと、少し真剣に考える。
「親心、ってヤツですかね?」
加持は口端を弛めながらそう言い、サングラスの奥の表情を覗き込もうとする。
「報告は終わりだ、下がりたまえ……」
サングラスの奥は見えない。加持は観念して部屋を後にする。
部屋に一人残った男のサングラスが怪しく光る。
男は口許を隠すように手を組み、無言で椅子に座っている。
男の机の上に広がる書類には、碇シンジと惣流アスカの監視報告が書き連ねてある。
男は静かに引き出しの、最高レベルのセキュリティを外す。
引き出しの中には一つだけ、結構な厚みを持ったファイルが入っていて、男はそれを取ると、加持から受け取った報告書をファイルに仕舞う。
『碇シンジ・現状におけるフラグの状況』
司令直筆で題されたファイルは、今日も最高レベルのセキュリティの中、司令室の机に守られている。
「……やはりセカンドはツンデレか……全て予定通りだ、何も問題はない……」
ぼそりと呟いた男の声を聞いた者は、誰一人としていない。
了
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