3: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/24(土) 22:04:34 ID:???
大喧嘩した次の日、ぶっきらぼうに弁当を渡されて
「いってきます」ってアタシの言葉も無視しやがったシンジに、益々腹が立った。

でも、昼に弁当箱を開けたらアタシの好きな食べ物だらけ。
もう本当にアイツは不器用だな、悪いとは思ってんだろうな、謝るのが悔しいんだろうな、
とか思ったら、可愛くてさ「弁当美味しかった、アンタって馬鹿ね」とメールした。
で、夜帰ってきたら、これまた豪華な夕飯なわけ。

ケーキまで焼いてる始末。可愛いから、喧嘩の内容はアタシは悪くないと思ってたけど
「昨日ごめんね」って言ったら、涙ぐんで「本当だよ!ちゃんと反省してよ」とか言っちゃってさ、
これまた可愛いから、本当は反省なんかしてないけど、「うん、悪かった」て言って
その夜は二人で激しく燃え尽きた。

あー、もう何ていうかさ、幸せなのよ。喧嘩してても。アイツもアタシも馬鹿でも。

5: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/24(土) 23:30:28 ID:???
ここはアスカの研究室。
夜遅くまで仕事を続けているアスカのところに、シンジがびくびくしながらやってきた。

「あ、あの、アスカ…」
「なによ、バカシンジ。今日中に明日のプレゼンの資料まとめないといけないから、あたし今いそがしいのよ」
「手、とめなくていいからさ、そのまま聞いてよ」
「……………………」
「この間みんなで飲みに行ったときにさぁ、アスカ、『今年ぐらいに結婚したい』って…」
「そんなこと言ってた?」
「………言ってたような、言ってなかったような」
「なによ、アンタ、アタシと結婚したいの?」
「………え、まぁ、こんな僕でよかったら」
「……………………ふぅん」

気のない返事をしながら、アスカは何やらプリントアウトしている。

「はい、今アタシサインしたから、アンタこれにハンコついて市役所に持っていっといて」
「………婚姻届」
「それと、クレジットカード出して。これ決済するから」
「………婚約指輪と、結婚指輪と、目黒雅叙園のお申し込みって…………これ、明後日じゃないか!!」
「司令も副指令もその日しかあいてないのよ」
「なに言ってんだよ!他にも呼ばなきゃいけない人もいるじゃないか!テーブルの席順決めるのだって大変だよ!」
「あ、もしもし、リツコ?明後日シンジと結婚するんだけど、マギで招待客のスケジュール帳全部書き換えちゃって。
うん、テーブルの席順も決めといてね。お車代の計算もよろしく。サンキュ~」
「なんてことするんだよ、アスカ!僕だって仕事の都合があるんだよ!」
「アンタこそ、何ジタバタしてんのよ。仕事の都合は全部マギが調整してくれるから大丈夫なの」
「………だからといって、無茶苦茶だよ、こんなやり方」
「バーカ。今からもとに戻したら余計に無茶苦茶になるわよ。はい、明々後日からは三週間の南米旅行だから決済しといてね」

二日後の結婚式、いつになく愛想笑いを振りまき、いつも以上に嘘泣きの演技に力がこもっているアスカを、シンジは白けた気持ちで眺めていた。
しかし、アスカの唇の柔らかさを思い出して、まあどうでもいいかと思い直し、やけくそで笑顔を振りまくことにした。
人々は、この上なく幸せそうな笑顔の二人に、惜しみない拍手を送ったという……。

11: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/25(日) 00:43:03 ID:???
「バカのシンジは何処へ行ったあ!」

どかーん!と音立ててミサトの執務室のドアを蹴り破ったのは、
他でもない旧姓惣流、今碇のアスカだった。

カップ麺を吹きこぼしそうになりながら、

「こらー!上司の仕事部屋を何だと心得るかー!」

とりあえず怒ってみるミサト。
それに対して

「あら、いいもん食ってんじゃん。お食事中失礼…それはさておき」

ずかずか歩み寄るや、剣呑極まりない視線でミサトを見据えて

「シンジのバカ、知らない?隠し立てすると、ミサトとは言えただじゃ置かないわよ?」

細い指をべきぼき鳴らしてみせたりするアスカ。

12: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/25(日) 00:45:47 ID:???
ミサトは動じず、ちゅるんとカップ麺の残りを飲み込んでから、至極うんざりとした目で

「なによ、また夫婦喧嘩~?」
「あのバカ、待ち合わせの時間にも来ないだけじゃなく、
携帯の電源も切りやがってるのよ!
まったくこそこそこそこそと!」
「電源切ってるんじゃなくってジオフロントの中なんでしょ。
大体アンタ、ちゃんと待ち合わせの時間って決めてたの?」
「月曜午後1700!先週もここで待ってろって言ったんだから、
今週も待ってるのが筋ってもんなのよ!」
「なんでそうなるのよ」

ミサト、スープまで全部飲み干してから、容器と箸を後ろにポイ
…片付けの苦手な人間のゴミ捨ては、3ポイントシュートが基本だ…
話聞く気ナッシングなミサトの態度に、アスカブチ切れ寸前。

13: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/25(日) 00:49:13 ID:???
「いー加減、もう少しはシンジ君の事信じてあげたらどうなの?」
「あんな浮気者の甲斐性なしの、何処をどう信じろってのよ!」
「それはアンタの方が良く知ってるだろうから言わないけど、いままでに
アンタがかけた嫌疑の107件中106件までが冤罪だったんだからね。
普通なら誰だってアンタみたいな癇癪持ちの旦那さんやってるシンジ君の方を
信じたくなるってもんだわよ」
「その冤罪じゃなかった1件が、ファースト相手じゃなけりゃあ、もう少しは
考えてやっても良かったんだけどねえ!」
「ていうか、レイといい感じにまとまりそうだったのを、横から強奪していったのが
アスカだったんじゃん。しかも結婚前の話」
「うーううううううるさいわね!それはそれ!これはこれ!」

人の色恋沙汰に首を突っ込む様な野暮はしたくないから黙っていたし、
あのまま放置していたらレイもシンジも未だに中学生みたいな恋愛してたに
違いないから、結果としては良かったのかもしれないけど。
今でも白いハンカチをくわえてシンジ君の後ろ姿を物陰から見つめているレイの姿を
思い出すと、なんとも忍びないものがある。

14: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/25(日) 01:04:52 ID:???
「とにかく、あたしは知らないわ。あとはリツコにでも聞いてみるのね。
MAGIの何パーかでも貸してもらえれば、即アタリがつくんじゃないの?」
「くっ…拳銃と同じくらい最後の手段にしたかったんだけど、仕方ないわね…邪魔したわ」

マホガニーの観音開きがばたん、と閉じられてアスカ退出。
ミサトはほうっと一息ついて後ろを見やると、

「もう出てきても大丈夫よー。今からでも追いかけてあげたら?」

かくして、ミサトの背後でカーテンを揺らして現れたのは、カップ麺の
空き容器と割り箸片手に、推奨しきった顔のシンジだった。

「追いかけたいのは山々なんですけど…」

主夫根性の悲しさ、手にした容器をきちんとゴミ箱に放り込んでから、

「いま追っても、即時殲滅されるのがオチですから…。
もう少しだけ、アスカが疲れるのを待たせてください」

幽玄めいた生気の無さ。

「疲れてるわねえ」
「疲れてます…」
「いっそ、少しの間でもアスカと離れて暮らす事、考えた方がいいんじゃない?
距離を置いてお互いの事を見つめなおすっての、何も結婚後にやっちゃいけないって
法は無いと思うけど?」
「それだと、アスカの方が先に参っちゃいますから。難しいけど、頑張ります」

夫婦の機微って奴にも色々あるのよねえ。
未婚のミサトには想像の域を出ないものだが、シンジのそれが、アスカに境界線を
踏み越えさせないための、苦汁の策だということくらいはわかる。

16: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/09/25(日) 01:18:44 ID:???
と、そこでミサトのデスクの電話が鳴った。

「もしもしぃ?」
「ミサト?いまアスカを追い返したわ。ああなるとまるで子供ね。
すっかりしょげかえって、半べそだったわよ」

あっちゃあ、薬が効き過ぎた!

シンジの走り出す気配に、

「大回りになるけど、ルートはO-37を使いなさい。電算区域で携帯電話は通じず、
ここともリツコの部屋とも離れてるわ。AOジャンクションで接敵できるでしょ」

ありがとうございます!
遠ざかっていく声と後ろ姿にひらひら手を振りながらミサト。

「あんなんでも夫婦ってんだから、なんなんだかねえ」

苦笑を禁じ得ないが、かといってアスカの面倒見られる他の人間ってのも、
そう簡単には思いつかない。

「ま、結婚が人生の墓場ってわけでなし。アンタたちみたいなのは、
墓場を花畑にすることでも考えながら、毎日過ごしてりゃいいのよ」

椅子の上でぬーっと伸びをしてミサト。
カップ麺くさいげっぷを漏らして、そう思った。

128: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/22(土) 01:19:40 ID:c1k4fVt8
「今日の夕飯は、アタシがご馳走つくってあげるから、期待してなさいよ!」
わざわざ有休とって、朝から料理にいそしむアスカ。
というか、普段料理したことないから、朝イチから始めないとちゃんと作る自信がない・・・

「・・・むむむむむ」

10時間、悪戦苦闘した末、買い揃えた食材は全て生ゴミと化していた。

「…早くなんとかしないと、シンジが帰ってくるわね」



「アスカ、ただいま~…って?」
「ごーごーいちのブタまんの、あるときー!ケラケラケラ!」
「へ?」
「ごーごーいち!ごーごーいち!ごーごーいちのブタまん!!」

さすが、551蓬莱のブタまんの魔力はすばらしい。
今朝の約束のことなどすっかり忘れて、シンジはブタまんを頬張っている。

「はい、シンジ!餃子もアイスもあるからね!!」
「ありがとう、ボク、このイチゴ入りアイス、大好きなんだ!でも、まずはこの餃子を食べようかな」

だが、餃子を一口食べてシンジの表情が一変した。

「ヒドイよ、アスカ!!これ、王将の餃子じゃないか!!」
「な、なによ!いい年こいた男がいちいち細かいこと言ってるんじゃないわよ!」
「よ、よく見たら、井村屋のブタまんに、北極のアイスキャンディーじゃないか!どういうことだよ!ボクをだましたのか!」

「ご、ごーごーいちの、ないときー・・・」

その後、シンジとアスカは恐ろしくどんよりとした夜をすごした。

144: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/25(火) 02:16:02 ID:???
アスカ「ひとつ!アタシの許可無くファーストとは口きかないこと!」
シンジ「なんでさ!」
アスカ「アンタの貞操がドキドキするほど大ピンチになるからよ!」
シンジ「話しただけでそんなことになるわけないだろ!
    なんで綾波と話しちゃいけないのさ!」
アスカ「うるさい!アンタは壊滅的に危機管理能力に欠けてるんだから、
    黙ってアタシの言う事きいてればいいのよ!
    二つ!アタシの随伴無しでファーストの半径三メートル圏内に立ち入らないこと!」
シンジ「待機中とかどうするんだよ!無理に決まってるじゃないか!」
アスカ「そん時にはアタシが随伴するっつってるでしょ!
    やむを得ず単身接敵してしまった時には、即座にアタシの
    ケータイにまで連絡入れる事!リピートアフターミー!」
シンジ「アスカが何言ってるのかわからないってば!
    なんでそんなに綾波のことを目の敵にするんだよ!」
アスカ「目の敵だからに決まってるでしょ!こうして入籍済ませたって
    アンタのこと諦める気まったくないんだから、あの超法規的女!」
シンジ「…アスカには悪いけど、悪い気しないね?」
アスカ「 ぶ っ 殺 す わ よ ! ? ! ? 」


そんな新婚二日目。

160: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/29(土) 01:53:39 ID:???
本人たちの気持ちも勿論そうだが、周囲の思惑、政治的都合、なんやかんやで
ろくすっぽ進路も決まらないうちに「結婚」という事実だけが圧し掛かってしまったバカ夫婦二人。
途方にくれてリビングに正座などして、羊羹つまみの茶をまろびので、
今後の方針について考えてみたりするとする。

アスカ「ドキドキするほど大ピンチっつーか、ぶっちゃけてあんたの親父のヒゲ司令に
     一杯食わされたってのが本当だと思うけど、まあ初孫抱きたい気持ちはわからないでもないし、
     あんなのでも一応はあたしのお義父さまになるわけだから、約束どおり孫は抱かせてあげましょ。
     名前の決定権はぜえええったい、上げないけど!」

シンジ「じゃあ、副司令も同罪で同上っと…そんな迂遠なことしなくてもいいのになあ」

アスカ「アンタバカァ!?人類の至宝汎用人型決戦兵器の専属パイロット+おまけの1名の
     晴れの披露宴ですこよお!世界中の注目浴びまくりなのを、うまく簡素な式に
     纏め上げた挙句、新婚旅行先にちゃんと二人っきりのしなびた温泉旅行まで確保してくれたんだから、
     あんた帰ったらきっちり一番いい饅頭もってお礼に行ってくるのよ!」

シンジ「うん、わかってる。僕もアスカと二人っきりで旅行なんて初めてだから、実は
     少し緊張してるんだ。アスカのこと違う目で見ちゃいそうで」

161: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/29(土) 01:54:45 ID:???
アスカ「…やっらっしぃー…やっぱ旅行、やめちゃおうかしら」

シンジ「そっちでなくって!ほら、やれ形式だ、作法だ、慣習だって、そんなのに振り回されるばっかりで、
     僕ら二人で結婚しようって決めたのだって、まるでものの弾みだったみたいじゃないか!
     アスカなんか、まだ怪我も治ってなかったんだよ!?」

アスカ「シンジ一世一代の大芝居を、ミサトが拡声器持ってネルフ中に触れ回ったよのね…
     弐号機と身体が完全だったなら、アイツの血も装甲版の錆びにしてくれたものを」

シンジ「でもミサトさん、その後すごく喜んでくれたじゃないか。過密スケジュールの合間に
     旅行の手配を済ませてくれたのもミサトさんらしいし、そんなこと言っちゃ駄目だよ」

アスカ「わかっちゃ居るんだけどさあ、なんか納得いかないのよう!」

シンジ「…アスカ、チョコアイスバー食べる?」

アスカ「食べる。食ったら後でアンタ殺す」


そんな新婚前夜。

163: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/29(土) 02:47:50 ID:???
アスカ「んで?アンタは何が言いたいわけよ」

シンジ「うん…皆が喜んでくれててさ。そのために色々と気を使ってくれていて。
     そのことは掛け値なく嬉しいんだ。本当に。
     もう、自分にそんな価値がないなんて思わないから。
     感謝の気持ちで一杯なんだ」

アスカ「…ふん…」

シンジ「でもさ…この嵐がぱっと過ぎ去って、僕とアスカ、二人だけが残されて、
     僕はアスカになんて言うんだろう。僕はアスカのことをどう思うんだろう。
     そう考えたらなんか…怖くはないんだけど、途方にくれちゃって」

アスカ「はん!所詮アタシへの思いの大きさに溢れかえっちゃって、テキトウな語彙が
     見つからないとかっていうオチに決まってるわ!丁度いいから、あんたアタシの前で
     思いの丈をどーんとぶちかましてみなさいよ!せっかくの二人っきりなんだしさあ!」

シンジ「えええええええー!!!!」

164: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/10/29(土) 02:49:45 ID:???
アスカ、正座。シンジも正座。
もじもじしている日本人のシンジはともかく、足の長いアスカに正座はかなり酷。
ついには痺れを切らして

アスカ「あーあああああああんた!この眉目秀麗豪華絢爛質実堅固のパーフェクト美少女が
     足シビラセてまでアンタの告白待ってるってのに、何固まってやがんのよう!!!」

噴火するアスカの目をじっと見て…これ以上真摯な目はないってくらいの澄んだ目でじっと見て…

シンジ「アスカ、好きです。これからもずっと傍に居てください」

アスカ「へ?」

シンジ「こんな逃げられない状況で言うのも卑怯かと思ったんだけど、自分の言葉で伝えたかったんだ。
     アスカ、僕じゃ駄目かな…?」

アスカ「え、えーとその、だめ、じゃ、ないんだけど、あの、その、ほのことやら」


足がしびれてそれどころじゃなくなってしまっていたアスカさん。


そんな新婚-1日目

192: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2005/11/03(木) 02:06:52 ID:???
「あーん!今日は休みだって言ってたじゃーん!」
「しょうがないよ、僕が行かなきゃ相手方が納得しないらしいし」
「そんなのほっときなさいよお!今日は一緒に遊びに行く約束だったでしょ?」
「うん。ごめん」
「うっそぉー!シンジは、かわいい奥さんより仕事をとるのぉ?」
「いや、そうじゃなくて・・・「ひっどい!もう、サイッテー!!」
「・・・そんなに時間かかるとも思えないしさ、会社まで一緒な来てよ。終わってからどっか行こう?」
「やだ。めんどくさい。だいたいなんでアタシがアンタを待たなきゃいけないのよ!」
「はあ・・・アスカ、ごめん。僕行くね」
「・・・・・・ちょっ!ストップ!」
「?」
「アンタ、口臭がすごいわよ。今日の相手に悪印象よ」
「え?さっき磨い「いいからさっさと磨いてきなさいっ!」
「・・・ふう、わかった。ゆっくり磨いてくるよ」
「フン・・・・・・」チャーンスニヤリ

「いってきまーす」
「バカシンジ!もう帰ってくんな!」
「・・・フフ、またあとでね、アスカ」
「なに笑ってんのよ!さっさと行け!」

「あ、きたきた、ゴホン・・・もしもし?・・・なによ、バカシンジ・・・・・・え?今日必要な書類を忘れた?
 ったく!それらしいのがたまたまリビングにあるわ。・・・・・・しょーがないわね!持ってってあげるわよ!
 そのか・わ・り!今日はディナーまでシンジ持ちだからね!わかった?じゃあね!」
「フフッ作戦成功っ仕事優先したんだし、おごってもらうくらいいいわよねぇ~♪さあ何を着てこうかしら~」
「アスカって年々わかりやすくなってるなあ」

196: 宮迫ネタ流用 2005/11/05(土) 13:36:27 ID:EOvQ2Rj8
「ふう~ただいまー」
「・・・アンタ、アタシのヤクルト飲んだでしょ」
「え?」
「アンタ、アタシのヤクルト飲んだでしょっつってんの!」
「ヤクルト?今朝?の、飲んだけど・・・」
「買ってきて」
「へ?」
「買ってきてっつってんのよ!」
「・・・ハア・・・わかったから、ご飯作ってからね」
「ちょ!だめ!先に買ってきて!」
「えぇ~?晩ご飯いらないの?」
「いいから!ヤクルトがなきゃご飯抜きよっ」
「なんだよそれ・・・ハア・・・行ってくるよ」
「いってらっしゃい♪アナタ♪」
「ずるいよ・・・」

「行ったわね・・・シンジ、ごめん・・・せっかくご飯作ってびっくりさせようとしてたのに、
 もう少しで完成ってとこで帰ってくるシンジもちょっとは悪いんだから・・・ね・・・」

「できたーっ!」

「・・・遅いな・・・もうっ!」

「ア、アスカ!なんでここにいるの?・・・はいこれ、ヤクルト」
「もう!バカ!アンタを待ってたに決まってんじゃない・・・」
「フフ、さ、早く帰ろう?せっかくの料理が冷めちゃうよ?」
「え?シンジ・・・」
「アスカってわかりやすいからね、だからわざとゆっくり買い物してたんだけど、遅すぎたかな」
「!こおの、バアカシンジぃ~!」




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