879: 関白宣言 2006/08/11(金) 00:53:50 ID:???
アンタを婿にもらう前に、言っておきたい事があるわ。
かなりきびしい話もするけど、アタシの本音を聴きなさい。

アタシより先に寝てんじゃないわよ、
アタシより後に起きんのも禁止。

ご飯は美味しく作ること、
そしていつも小奇麗でいなさい。
出来る範囲で構わないから、
なんて甘いことは言わないわよ。破ったらコロス。

忘れんじゃないわよ、エヴァで戦うことも出来なくなった人殺しに、
普通の幸せを守れるはずなんてありゃしないってことを。

アンタには、
アンタにしかできない事もあるから、
それ以外は口出ししないで、黙ってアタシについてきなさい。

アンタの親とアタシの親と、どちらも同じだけど、もう忘れましょう。
姑小姑も少し憧れたけど、遅すぎたわね。せめて思い出の中で愛しましょう。

人の陰口言うの禁止。聞くのも禁止。
それからつまんない嫉妬も禁止。
アタシは浮気はしない、たぶんしないと思う、しないんじゃないかな。
ま、ちょっと覚悟はしておいて。アタシがモテるのはアタシのせいじゃないんだし。
でもアンタが浮気したら即コロス。

881: 関白宣言 2006/08/11(金) 00:56:05 ID:???
幸福は二人で育てるもので、どちらかが苦労して
つくろうものではない、はず。…多分。

でもってアンタはアタシの処へ、全部を捨てて来るのだから、
もう帰る場所は無いと思いなさい。
これからアタシがアンタの家よ。


子供が育って年をとって、アタシより先に死んだらコロス。
例えばわずか一日でもいい、アタシを残して逝ったらコロス。

何もいらないから、アタシの手を握って、
涙のしずくを、ふたつ以上こぼして。

アンタのお陰で悪い人生じゃなかったと、アタシが言うから。
必ず言うから。

忘れんじゃないわよ、アタシの愛する男は、愛する男は生涯アンタひとり。
忘れんじゃないわよ、アタシの愛する男は、アタシが殺したいほどに好きな男は、

生涯アンタただひとり。

883: インターミッション 2006/08/11(金) 01:19:38 ID:???
ミサト「で、その宣言とやらをシンジ君に聞かせるために、
    あんたは婚姻届片手にネルフ中を走り回ってるわけ?」

アスカ「あの馬鹿は人が言った事三秒で忘れやがるんだから、
    最初の躾が肝心なのよっ!」

ミサト「でも流石にいきなり婚姻届って、シンジ君面食らうだけだと思うわよ?」

アスカ「14の時から、もう何年の付き合いになると思ってんのよ!
    もう待つのも限界、頭の天辺から足のつま先まで、アイツの所有権はアタシにあるっつーの!」

ミサト「シンちゃんも若い美空でネルフの誇る爆弾娘を押し付けられちゃって、本当可哀想に…
    あたしがもっと優しくていい子を紹介してあげれば良かったのかなあ」

アスカ「アタシ以上に優しくて可愛くて美人で健気でいい子なんて箱根中探したって他にいやしないわよ!
    つーかシンジの馬鹿はどこ!隠し立てしてるとミサトと言えども容赦しないわよ!?」


ミサト「そのシンちゃんから、手紙を預かってんだけどさ」

アスカ「へ?」

ミサト「見る?」

アスカ「…うん」

884: 関白宣言 2006/08/11(金) 01:22:21 ID:???
アスカと結婚する前に、聞いてもらいたい事があるんだ。
かなりの勢いで聞き流されそうな話もするけど、僕の本音を知っておいて欲しい。

お腹出して寝るのは身体に悪いよ、
出勤の10分前に起きるのも禁止。

ご飯は美味しく作るから、好き嫌いしないで残さず食べて。
アスカはいつも奇麗だけど、お化粧の準備で遅刻するのはやめてね。
出来る範囲で構わないけど、最近冬月先生が本気で怖いんだ。

忘れて欲しくない、エヴァに乗ることのできなくなった君にも、
とびきりの幸せを享受できるとびきりの力があるってことを。

アスカには、
アスカにしかできない事もあるから、
僕はそれ以外は口出ししないで、黙ってアスカについてくよ。

アスカのお母さんと、僕の親と、どちらももう会えないけれど、たまには思い出すようにしよう。
姑小姑も少し憧れたけど、無いものねだりはよくないね。
形の無いお墓でも、せめて時々は御参りに行こう。

ところで、人の陰口言うのは禁止。悪し様に罵倒するのはもっと禁止。
それからつまんない嫉妬も禁止。
僕は浮気はしない、そんなにモテ無い、アスカが疑ってた様なことは全部言いがかりだから。
でも、女の子の友達が遊びにきても、突然襲い掛かったりしないで。アスカの敵じゃないんだし。
だから、アスカも浮気はしないでね。

885: 関白宣言 2006/08/11(金) 01:23:49 ID:???
幸福は二人で育てるもので、どちらかが苦労して
つくろうってものではないはず。多分。

僕はアスカの処へ、全部を捨てて行くよ。
もう帰る場所は無いと思ってる。
これからアスカが僕の家だ。


子供が育って年をとって、僕より先に死んだりしないで。
例えばわずか一日でもいい、絶対に僕より先に死んだりしないで。

何もいらないから、僕の手を握って、
涙のしずくを、ふたつ以上こぼして。

アスカのお陰で悪い人生じゃなかったと、僕が言うから。
必ず言うから。

忘れられそうだから言っておくね。僕の好きな女性は、愛する人は生涯アスカひとり。
やっぱり忘れられそうだからもう一度。僕の愛する人は、あれほど殺したいほどに憎みあったけど、

やっぱり生涯アスカただひとり。

886: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/08/11(金) 01:34:38 ID:???
ミサト「勇気が出たらアスカに渡すから、それまで預かってて欲しいって頼まれてたんだけど。
    いまなら渡したって怒られやしないでしょ。んでどうよ。何が書いてあんの?」

アスカ「……」

ミサト「シンちゃん口下手だけど、時々書く手紙は妙に読ませるのよねー。
    で、アスカってば、一体何が書いてあんのよ。あたしにも見せなさいってば」

アスカ「……」

ミサト「アスカ?アスカ?おーい、聞いてるー?ノックしてもしもーし?」


アスカ「うわああああああぁぁぁ。 ・゚・(つД`)・゚・。あああああ~ん!!」


ミサト「うあぉ!びっくりした!何!何!」


アスカ「うわああああああぁぁぁ。 ・゚・(つД`)・゚・。うぎあおえあかさ~!!」

ミサト「ちょ、何なのよ一体、少しは持ちつきなさい!はい深呼吸、深呼吸!」

アスカ「…ぅぅぅ…ぅゎぁ…うわああああああぁぁぁ。 ・゚・(つД`)・゚・。うわぁあぁあぁああんあんあ~ん!!」

ミサト「うるさい!いいから持ちつけー!!」


その後2時間にわたってミサトの執務室からアスカの泣き声が木霊してましたとさ。
シンジとアスカの結婚2週間前の逸話。





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