696: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/24(金) 03:04:22 ID:???
シンジ『ただいまぁ~』
アスカTV見ながら『お帰り~遅かったわね?』
シンジ『うん・・・帰りにトウジと会って軽く飲んでて遅くなってさ』
アスカ『そうなの・・・』
相変わらずTV見ながら『さっき鈴原から電話で夫婦喧嘩して家追い出されたから今晩泊めてくれって言ってたわよ!』
『どこのトウジさんと飲んでたの?』
シンジ『ギクッ』
ドキドキ冷や汗^^
『さぁーて着替えて風呂入るかな・・・』
アスカややキレ気味に『ちょっと!こっちに来て座りなさい!』
シンジ『いやぁ~先に、きっきがえてくりゅりょりょ』
アスカ怒りモードで『シンジ! お す わ り !』
シンジ『はっはひぃ』

697: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/24(金) 03:33:14 ID:???
蛇に睨まれた蛙状態のシンジ
テーブルに頬杖しながらTV見てるアスカが、おもむろに
『で?本当は、どこで何してたの?』
シンジ『いや・あの・その・・・』
シンジの表情や仕草を見ながらアスカ
「まさか浮気か?」と思い
『シンジ・・携帯見せて』
シンジ完全にどうようしながらも
『なっなんで?』
アスカ『いいから見せなさいよ!』
シンジ心の声
「ラッキー!携帯には何も証拠は残してないから余裕だな」シンジ『わっわかったよ』
しぶしぶアスカに携帯をスーツのポケットから出して渡そうとした時
アスカが
『あっサイフも見せて!』
シンジ一瞬凍り付いた表情になり顔をひきつけながら
『えっサイフも?』アスカ『そうよ』
シンジ焦りながら考える
「サイフにも証拠残してないよな大丈夫だよな」
「あれはあの中に混ぜてあるし、大丈夫!」
「よし!ここさえ乗り切れば大丈夫だ!」
「頑張れ!シンジ」白々しく『携帯と・サイフね』
携帯とサイフを渡すシンジ
『はいアスカ』

698: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/24(金) 03:56:11 ID:???
携帯をチェックするアスカの様子みながらシンジは
『着替えてくるね』
と言って、テーブルから離れようとした瞬間アスカが、
『シンジ~メール受信が四件削除してあるみたいだけど何で?』
シンジその質問は想定内と着替えながら
『あっそれね何か出会い系サイトのメールだったから見ないで削除しただけだよ』
アスカ『じゃ送信四件削除してあるのはなんで?』
シンジ
かなり動揺しながら心の声「えっ?ちょ!まってアスカ!そっちもチェックするのかよ?」
「想定外だよ!マズいよ!どうする」
『ははっなんでかなぁ~?^^』
アスカ『浮気した?』
『鈴原と飲んだじゃなく!女と!あんな事や!こんな事!してたんだ!』
と鬼の形相でシンジの背後に迫るアスカ
シンジ慌てながら
『ちょ!アスカ~!待って!まってって!』
『浮気なんて、してないよ!本当だよ!』
シンジの襟首掴みながら
『じゃ!なにしてたのか白状しなさい!』
『わかったよ!白状するよ!』

699: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/24(金) 04:11:02 ID:???
シンジ『ヘルス・・ヘルスに行っただけだよ!』
アスカ完璧にキレながら『はぁ!ヘルスですって!』
襟首の手ほどきながら
『そうだよヘルス』両手を自分の腰にあてながら呆れ顔のアスカが
『やっぱ浮気してたんだ!』
シンジ『ヘルスはHしてないから浮気じゃないって言うから行ったんだよ!』
アスカ『誰がそんな事言ったの?』
シンジ『父さんだよ!父さんがヘルスはギリギリ浮気にならない、だから母さんの目とヘソクリ盗んで時々行ってるって』
アスカ『はぁ?あんたバカ~!』

700: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/24(金) 04:27:05 ID:???
アスカ完璧に呆れながら
『おかあさまに言いつけてやる!』
シンジ珍しくキレ気味に
『何で母さんに言うんだよ!』
『当たり前でしょ!アタシというバカシンジには、もったいない素敵な奥さんがいながら浮気しといて!』
『だからヘルスは浮気に…』
シンジに睨み詰め寄りながら
『世間一般では風俗も浮気になるの』
シンジ背中に冷たい汗流しながら
『知らないよ!そんな事!』
アスカ『出て行ってよ!』
シンジの首根っこ掴み玄関から放り投げながら
『今日は帰ってこなくて、いいから!外で一晩反省しなさい!バカシンジ!』
『ちょ!まってよ!アスカ~~~』

玄関先に立っていたトウジが一言
『お前も追い出されたんかいな…』

710: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/28(火) 23:00:33 ID:???
シンジを追い出しただけでは腹の虫が収まらないアスカは、親友のレイに電話をかけた
プルルル…ガチャ『はい…綾波です。』
『あっ、ファースト?アタシ!アスカよ!元気してた?』
『…っ…元気よ。どうしたの?』
アスカはレイが少し動揺してある様に感じとったが構わず続けた。
『ちょっと聞いてよ!バカシンジがさぁ…』
『えっ…(碇君…私達の事を…)』
『ねぇ、ちょっと聞いてる?あのバカ、アタシというものがありながらヘルスに行ったとかぬかすのよ?んもぉ~信じらんない!フケツよ!!どう思う!?』

711: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/28(火) 23:01:56 ID:???
事の全てを聞いたレイは少し安心した声で
『そう…(よかった、バレていないのね…)でも男の人はそういうものよ。』
『で、でも…』
『いいじゃない。浮気したわけじゃ無いんだもの。』 『…そうかなぁ…。』少し短い沈黙が続いた後
『…それだけ?ごめんなさい、私今から出かけるの』
『あ、ごめんね!またかけるね!じゃあ。』『じゃ…』
受話器を置くとアスカはその場に座りこんだ。
『シンジ…早く帰ってきなさいよ…』
時間と共に怒りが収まっていくのと裏腹に、どうしようもない寂しさが沸き上がって来るのを感じていた。

715: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 02:34:30 ID:???
車で走り出して間もなく目的地近くで男二人がトボトボ歩く姿確認して
安堵のため息
フゥ~
『やっぱり緊急避難所ケンスケ宅に行こうとしてるわね』
『ホントいつもワンパターンなんだから』
男二人に近づき突き放す言い方で声をかける
『・・シンジ・・』
シンジ肩をビクッとさせながら
『ア・アスカ・・』無愛想にバックとカバンをシンジに渡す
『これ着替えと仕事のカバン』
戸惑いながら『え?あっうん』
『ありがと』
アスカいつもの調子で
『べ・別にお礼なんて…いいわよ!』
『頭冷やして明日は仕事終わったら真っ直ぐ帰ってくるのよ!』
バツ悪そうに頭書きながらシンジ
『うん』
アスカ勝ち誇った表情で笑みを浮かべニヤリと
『よろしい』
『じゃあね~』
車に乗り込み走り去るブロロロ~
見送るシンジがボソり
『アスカあの車に乗ってきたんだ…』
トウジが不思議そうに
『シンジあの車がどないしたって?』
『シンジ、アスカまだあの車に乗ってたんだ古いやろあれ?』
シンジ照れながら
『ああっ・・気に入ってるみたいだからさ・・・』

716: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 02:54:06 ID:???
それから数十分後赤い車は郊外の一戸建ての家の駐車場にいた
乗っていた人物は既に家の中のリビングのソファーに座りながら何やら喋っている
いや正確には、ある人物に向かい一人で喋り捲っている

『お母様!まったく!バカシンジときたら!』
なかば呆れ顔で時には笑顔で紅茶を軽く飲みながら聞き入るシンジの母親碇ユイ
『お母様!聞いてますか?』
ニコニコしながら聞いてるユイ
『はい聞いてますよ』
『アスカちゃん夕御飯まだでしょ?』
アスカ突然とっぴょうしもない質問に思わず素で
『あ・はい、まだです』
『じゃ残り物で良かったら軽く何か作るわね』
キッチンに向かい冷蔵庫の中の食材を見ながら
『アスカちゃん焼きそばでいい?』
ポカーンとした表情のアスカは
『焼きそばでかまいませんよ』
と言うのが精一杯だった

717: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 03:17:48 ID:???
キッチンで手際よく料理を始めるユイに向かい
『あたし手伝います』
ユイは優しく
『いいのよアスカちゃん座ってなさい』
『うちの人もだけどホント男って勝手よね~ 女の気も知らないで』
『うちの人なんて・・・』
フゥ~
『昔は私が海外に単身赴任してる頃に愛人は作るし・・あたしの同級生には手出すし・・』
『挙げ句に、その同級生の娘にまで手出して大変だったのよ』
キッチンからの、いい香りにお腹鳴らしながらアスカ
ふぅ~ん
『別れようとか考えなかったんですか?』
出来た焼きそば皿に盛り付けながらユイは
『出来た!』
『はいアスカちゃん召し上がれ』
と焼きそばをアスカに差し出す
『別れようとはしなかったわ』
『あの人の事信じて愛してたからね』
優しく微笑みながらアスカを見つめ優しい口調で
『アスカちゃんもでしょ』
『シンジの事愛してるから・・』

719: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 03:37:30 ID:???
その言葉に今まで抑えていた感情が爆発する
突然声を出して大泣きするアスカ
思わずユイもビックリしながら
『アスカちゃん!』
『だって!愛してるから!愛してるから!大好きだから!許せないの!』
『他の女と仲良くしてる所とか!いくらヘルスや飲み屋の女でも許せないの!』『でもシンジ鈍感だから!それが解らないの!』
『アタシ以外の女とは仲良くしてほしくないの!』
『ずっとアタシだけを見ていてほしいの!』
『でもシンジ馬鹿でお人好しだから!それが出来ないの!』
ユイは優しく優しくアスカ抱きしめながら泣き続けるアスカに
『アスカちゃん、ありがとうシンジをそんなに想ってくれて』
アスカの頭と肩をギュッと抱きしめながら
『ありがとうアスカちゃん』

720: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 03:54:39 ID:???
しばし時は流れ
ユイがおもむろに泣いた子供あやすように優しい口調で
『アスカちゃん焼きそば冷めちゃうから食べなさい』
アスカ素直に涙をぬぐいがなら笑顔で
『はい』
と言い食べ出して
『お母様の焼きそば美味しいです!』
ユイは、その表情見ながら嬉しそうにニコニコしてお茶を煎れる
『今度お料理色々教えて下さいね』
アスカは焼きそば食べ終わりお茶を飲みながら笑う
ユイはアスカの笑顔みながらニコニコして
『いつでもいいわよ但し夫婦喧嘩の時は教えないわよ』
二人で顔を見て笑う
ユイは
『アスカちゃん今夜泊まってく?』
アスカは
『いえ・おばさま…じゃなくて、お母様に話したらスッキリしたから帰ります』

721: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/29(水) 04:19:07 ID:???
ユイは少し残念そうに
『あら、そう残念ね』
アスカは
『今度シンジと一緒にお泊まりに来ますから』
ユイは嬉しそうに
『そうじゃ楽しみにしてるわ』
アスカは
『じゃアタシ帰りますね迷惑かけてすいませんでした』
『あら迷惑なんて思ってないわよ、帰り車の運転気をつけてね』
帰り際の玄関でアスカに向かい
『アスカちゃん、さっきの馬鹿亭主のへそくりくすねてるって話本当?』
アスカ妙に動揺しながら
『・・えっ?あっいやその…言葉の・言葉のアヤですよハハ』
気まずそうに答える
ユイは顔で笑いヒキつりながら
『じゃ~気をつけてね~』
と手を振り見送る
赤い車が見えなくなるまで手を振り心の中で
「アスカちゃんの表情から、ありゃ本当だな」
「最近へそくり少ないと思ってたら馬鹿亭主だったか!」
「しかもヘルスに使っていたとなると・・・」
ゲンドウ帰宅の30分前の出来事であった

731: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/03/30(木) 19:47:41 ID:???
その夜、シンジの出張先から電話がかかってきた。

『うぅぅ…、アスカ、ごめん。ごめんね…』

涙声で謝罪を繰り返すシンジ。
無論、何のことか分からぬアスカは「ど、どうしたのよ」と
動揺しながらも、問い質した。
だが、シンジは相変わらず泣きながら謝るだけだ。
アスカ以上に混乱をしている。

根負けせず、泣いている理由を訊いていると、
どうやら一緒に出張に行った上司に連れられて、
ソープに入店したらしい。
黙っていればバレないのにこのバカは…。

アスカは大きく溜息を吐いた。
その溜息に反応して、ますます泣きじゃくるシンジ。

「も、もう行かないから。今度はきちんと断るから、許してぇ…」

どうしてこんなのと結婚したんだろう?
とりあえず帰ってきたら、抱き締めてチューしてやろう。

771: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/05/28(日) 23:32:35 ID:???
「ただいま~」、そう言ってシンジはドアを開けた。
仕事が忙しく、最近は帰りが遅い。妻であるアスカの機嫌が日増しに悪くなっているが、
疲労を無理に克服できるだけの気力が湧かない25歳のシンジだった。

「おかえりなさい」、そう言ってシンジを迎えたアスカは無表情だった。
ここ数日、二人の仲は冷え切ってしまったと言っていい。
会話の無いまま上着を脱ぎ、ネクタイを外す。
シンジは無言のまま食卓に向かう。そこにはいつものようにアスカの手料理が用意してあった。

「いただきます」、シンジはそう言って夕食を口にした。
若干味に違和感があったが、疲れのせいだろうとそのまま食べ続ける。
すると顔を妙に歪めた笑顔を浮かべたアスカが食卓の向かいに座る。

「どう?アタシの料理、美味しいでしょう」
アスカの妙な態度に、シンジは不安になる。
「アンタが悪いのよ」、そう言ってアスカは小さめの瓶をテーブルの上に置いた。

「・・・それはっ!アスカ!」
シンジの顔が青ざめる。薬物を示すラベルにシンジは危険を感じ取る。
「これでこんな生活ともオサラバよ」、アスカは笑顔のまま続ける。

772: 名無しが氏んでも代わりはいるもの 2006/05/28(日) 23:33:34 ID:???
シンジは焦った。解毒剤でもあれば、と思い、アスカに訊ねる。
「・・・解毒剤は無いの?交換条件は?」
「あるわけ無いでしょ。もう手遅れよ」

迫り来る恐怖を前に、シンジは覚悟を決めた。静かに目を閉じ
そして明日、職場に行くことができないであろう自分を哀れんだ。

それは突然来た。シンジは体中が熱くなるのを感じ、激しい苦しさを覚えた。
「この瞬間を待っていたのよ」
「・・・薬を使うなんて卑怯じゃないか」、とシンジは胸の焼けるような熱さに耐えながら答えた。
「アンタが悪いのよ」、とアスカの微笑む。

そしてシンジはその瞬間が来たことを感じた。もはや耐えられない。
「アスカァアアアア!」、シンジはアスカに飛び掛った。
「いやぁ~ん♪」、妙に嬉しそうなアスカであった。

テーブルの上の小瓶のラベルには、『強烈!赤マムシドリンク』、とあった。
アスカと夜明けまでコトに及んだシンジが翌日仕事を休んだのは当然の成り行きだった。






元スレ:http://anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1127564504/