アスカ「・・・ほんとなの今の話し」
ミサト「えっと、あーリツコがネコに噛まれて本気で凹んだって話しだっけ?笑っちゃうわよねー」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・う、嘘よ嘘!シンジくんがそんな簡単に」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・こないだの使徒で・・・シンジくん、少し怪我したでしょ?」
アスカ「・・・うん」
ミサト「それで、使徒に汚染されちゃったらしくて・・・」
アスカ「なんとかならないの?」
ミサト「手は尽くしたんだけど・・・ごめんなさい」
ミサト「・・・うん」
アスカ「・・・それで?」
ミサト「なに?」
アスカ「馬鹿・・・シンジは、どうなるの?」
ミサト「えっと・・・汚染が心臓まで達したら、心臓が止まるだろうって・・・それが早くて一ヶ月」
アスカ「・・・・・・それまでは?」
ミサト「恐らく、普段と変わらないと思うけど、なにかしら具合が悪くなるかも・・・わからないわ」
アスカ「・・・・・・そう」
アスカ「・・・言わないわよそんなこと」
ミサト「そうね・・・ごめんなさい」
ガチャッ
シンジ「あ、ミサトさん帰ってたんですね」
ミサト「お、お帰りシンちゃん」
アスカ「・・・おかえり」
シンジ「えっ!?」
アスカ「・・・なによ」
シンジ「あ、ごめん・・・・アスカにおかえりなんて言われたの、初めてだから・・・ただいま」ニコッ
アスカ「っ!」スタタッ
バタン
シンジ「あれ、怒らせちゃったかな」
シンジ「これからですか?」
ミサト「現場の管理職ってのは忙しいのよ~」
シンジ「夕飯は?」
ミサト「残念だけど外で済ませるわ」
シンジ「そうですか・・・」
ミサト「なぁに、わたしがいないと寂しい?」
シンジ「そんなことっ」
ミサト「んふふ~。それじゃ行ってくるから。今日はアスカに優しくしてあげてね?」
シンジ「えっ・・・なんで」
ミサト「い・い・か・ら。じゃあね~いってきます」
シンジ「い、いってらっしゃい」
シンジ「・・・いつも変だけど、今日は特にだったなあ」
訂正したまえ
シンジ(シャワー浴びてからご飯作ろうかな)
シャアアアア
シンジ(なんだ、アスカが使ってるのか・・・仕方ない。先にご飯だな)
トントントントン
アスカ「・・・なに作ってるの?」
シンジ「今日は中華にしようと思って、アスカ辛いの平気だよね?」
アスカ「・・・平気」
シンジ「そう、じゃああと15分もあれば出来るからちょっと待ってて」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」トントントントン
アスカ「・・・」
シンジ「・・・えっと、アスカ?」
シンジ「えーっと、見られてるとやりづらいかな、なんて」
アスカ「うるさい」
シンジ「ご、ごめん・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」トントントントン
アスカ「・・・ねえシンジ」
シンジ「なに?」シャオッ
アスカ「・・・手伝ったげるわ」
シンジ「えぇっ!?」ガタタッ
シンジ「うわっと!」シュタッ
アスカ「・・・なによ」
アスカ「わたしが手伝うって言ってるのよ!!」
シンジ「でっ、でもアスカ、料理出来るの?」
アスカ「簡単よそんなもん」
シンジ「じゃあ・・・」
シンジ「油を熱してニンニクとネギと豆板醤と甜麺醤を入れてしっかり火を入れてから
豆腐とこの炒めたひき肉を入れるだけだから、簡単だと思うけど、出来る?」
アスカ「トウジャンジャンとテンテンジャンをヒキニクにしてやんよね。簡単よそんなもん」
シンジ「ほんとに分かってる?焦げないように手早くやらないと、中華は」
アスカ「うるさい!大人しく見てなさいよ馬鹿!!」
シンジ「油の次は」
アスカ「黙って見てろって言ってるのがわかんないの!?」
シンジ「ご、ごめん」
アスカ「・・・これ?」つ酒
シンジ「あっ!!」
ボワアアアアアアアアアア!!!
アスカ「きゃああああああああああ!!」
シンジ「アスカ!!」
アスカ「へ、平気よ」
シンジ「火傷しなかった!?」
アスカ「平気だって言ってるでしょ!!」
シンジ「熱した油に酒なんて入れたらそうなるに決まってるじゃないか・・・」
アスカ「うるさい!!演出よ演出!テツジンのあれよ!」
アスカ「なんでこんなとこに冷蔵庫があんのよ!!!」
アスカ「いやあああああああ!!」
アスカ「ちょっとペンペン、これ食べてみて」
ペンペン「くえっ!?」バタバタ
アスカ「逃げんな!!」ガシッ
ペンペン「グエッ!!・・・・・・クワァーーーーーーーーーー!!!」
アスカ「・・・出来たわ」つ黒いなにか
シンジ「・・・お、美味しそうだね」
シンジ「ぐふっ・・・」プルプル
アスカ「・・・」
シンジ「お、美味しいよ」
アスカ「・・・まずいことなんて見たら分かるんだから無理しなくていいわよ馬鹿」
シンジ「だったら食べさせないでよ・・・」ボソッ
アスカ「なんか言った?」
シンジ「な、なんでも・・・」
シンジ「なんとか食べ切れた・・・」
シンジ「アスカ?」
アスカ「なによ」
シンジ「な、なにしてるの?」
アスカ「見てわかんないわけ?だとしたら本物の馬鹿ね」
シンジ「えっと・・・皿洗い?」
アスカ「それ以外のなにに見えるってのよ。ほんと馬鹿ね」
シンジ「なんでそんなこと」
アスカ「・・・料理は片付けまでして料理なんでしょ」
シンジ「そうだけど・・・熱でもあるの?」
アスカ「うるさい馬鹿!!」
シンジ「・・・・・・」♪♪♪
シンジ「・・・・・・」♪♪♪
ガラッ
シンジ「っ!」カチッ
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」ゴロン
シンジ「っ!?」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・あ、アスカ、起きてる?」
アスカ「・・・なに」
シンジ「えっと・・・ここ、僕の部屋なんだけど・・・」
アスカ「・・・知ってるわよ」
シンジ「・・・な、なんで」
アスカ「・・・うるさい馬鹿シンジ・・・無駄口叩いてないで早く寝なさいよ」
シンジ「ご、ごめん・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
鳥「ちなみに朝俺たちがチュンチュン言ってるのは「ナワバリ」争いだ。
あそびでやってんじゃねぇ・・・
命 が け だ ! 」
アスカ「・・・ふわぁ・・・」ムクッ
アスカ「・・・・・・」キョロキョロ
アスカ「・・・」ガバッ
ガチャッ
シンジ「あ、アスカおはっ!」
アスカ「・・・はぁ」
シンジ「あ、あの、アスカ」チラチラ
アスカ「なによ」
シンジ「えっと、し、下」チラチラ
アスカ「・・・・・・」シマパン
アスカ「い、いやあああああああエッチ馬鹿変態信じらんない!!!」バシバシ
シンジ「た、叩くなよっ!僕が悪いんじゃないだろ!」
アスカ「うるさい馬鹿!!」
シンジ「じゃあ、先行くから」
アスカ「待って、わたしも行く」
シンジ「えっ?」
アスカ「・・・なんか文句あるわけ?」
シンジ「ないけど、今までは一緒に行くの嫌だって」
アスカ「・・・気まぐれよ気まぐれ」
シンジ「そんなんじゃないよ!」
アスカ「・・・・・・」
トウジ「なんや、元気ないやんか」
アスカ「・・・うるさい」
トウジ「え、あー、今日はええ天気やのぉ」
ケンスケ「そうだね」
ヒカリ「おはようアスカ」
アスカ「・・・おはよ」
ヒカリ「・・・?なにかあった?」
アスカ「・・・なんでもない」
リツコ「それじゃ、シンクロテストをするからアスカとレイはプラグスーツに着替えて」
シンジ「僕はいいんですか?」
アスカ「・・・・・・」
リツコ「シンジくんは別でやってほしいことがあるから、結城ヒロの人くん」
結城ヒロの人(名前忘れた)「じゃあシンジくんは僕と来て」
シンジ「はい」
プシュン
アスカ「・・・」
リツコ「アスカ?」
アスカ「き、着替えてくればいいんでしょ」
マヤ「アスカのシンクロ率、過去最低です」
リツコ「まあ、そうでしょうね」
リツコ「ミサト」
ミサト「仕方ないでしょ。ちょっちシンクロ率が下がるくらい」
リツコ「このままだと作戦行動に支障が出るわよ?」
ミサト「それは大丈夫よ、その時はなんとかするから」
リツコ「そう」
アスカ「・・・」
レイ「・・・」
シンジ「・・・な、なんだか三人で帰るっていうのも新鮮だね」
アスカ「・・・」
レイ「・・・そう」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
レイ「・・・」
シンジ「・・・」
レイ「じゃあ」
シンジ「うん、また明日」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・ねえ馬鹿シンジ」
シンジ「なに?」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・今度は」
シゲオ「お、二人とも今帰りかい?送ってこうか」
シンジ「大丈夫です、すぐですから」
アスカ「・・・」
シゲオ「そうか、また今度な」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「・・・ねえ、アスカ。さっき言いかけたのは」
アスカ「・・・もういいわよ馬鹿」
シンジ「・・・・・・」♪♪♪
ガラッ
シンジ「っ!」カチッ
アスカ「・・・・・・」ゴロン
シンジ「あ、アスカ?」
アスカ「うるさい」
シンジ「・・・・・・」チラッ
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・人って、なんで生まれて来るか分かる?」
シンジ「えっ・・・」
アスカ「・・・わたしは優秀な成績を取って、エバに乗って、使徒を倒して、それでいいと思ってた」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・あんたは今、楽しい?」
シンジ「えっ・・・えっと・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「僕は・・・エバに乗るのは怖いけど・・・」
シンジ「トウジがいて、ケンスケがいて、ミサトさんがいて、綾波がいて、アスカがいて」
アスカ「・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「昔は誰もいなかったから・・・」
アスカ「・・・あっそう」
シンジ「・・・アスカは?」
アスカ「・・・・・・知らない」
シンジ「・・・そっか」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・なんで使徒なんかにやられんのよ・・・」
アスカ「・・・・・・馬鹿みたい」
チュンチュン
鳥「命 が け だ !」
アスカ「・・・んん・・・」モゾモゾ
アスカ「・・・」ムクッ
シンジ「・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・・・・」
エ→ベネチア→変換→ヴェネチア→ェネチアを消す→ァを付ける
という行程が必要なわけだ。やってられるかボケ。
ところでヴェネチアってよ・・・英語ではベニス(ry
「いやあああああああ!!!」
「クエええええええええええええ!!」
シンジ「なぁっ!?」ガバッ
シンジ「どうしたの!?」
アスカ「・・・なんでもないわよ」
アスカ「・・・なに見てんのよ」
シンジ「もしかして・・・朝ごはん作ろうとしたの?」
アスカ「・・・ペンペンがお腹空いたって言うから仕方なくね」
ペンペン「クエっ!?クエっクエっ!!」
アスカ「うるさい!焼鳥にするわよ!」
ペンペン「クエっ・・・」
アスカ「それに、あんたがいつまでもぐーすか寝てるのが悪いのよ馬鹿シンジ!!」
シンジ「・・・まだ6時前だよ」
アスカ「日本人は太陽と勝負してるんじゃないの!?」
シンジ「そんなの哀川翔だけだよ」
ミサト「んん~?」
アスカ「な、なによ」エプロン
ミサト「ほほ~う・・・アスカ、頑張るのもいいけど朝は静かにしなさい。近所迷惑よ」
アスカ「わたしは別に馬鹿シンジなんか!」
ミサト「わたしはシンちゃんなんて一言も言ってないけど~?」
アスカ「っ!?」
ミサト「おいでーペンペン、二人の邪魔しちゃ駄目よ」
ペンペン「クエっ」ペタペタ
アスカ「ミサト!!」
シンジ「なに作ろうとしてたの?」
アスカ「・・・目玉焼き」
シンジ「目玉焼きは簡単だから、すぐ出来るようになるよ」カチチチ
ジュワー
シンジ「フライパンに油を引いて」
アスカ「わたしは教えてなんて頼んでない!!」
バタン!
シンジ「・・・なんだよもう」
シンジ「おはよう」
アスカ「・・・」
トウジ「な、なんや。今日はまた一段と不機嫌やのぉ」ボソッ
シンジ「朝なんだか怒らせちゃって」ボソッ
トウジ「ならなんで一緒に登校しとるんや?」ボソッ
シンジ「さあ・・・わかんない」ボソッ
アスカ「・・・・・・」
3時半とか・・・3時半・・・
エレベーター
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「碇くんと、なにかあったの?」
アスカ「・・・・・・・・・・・・なんか言った?」
レイ「碇くんと、なにかあったの?」
アスカ「・・・なんでそんなこと聞くわけ」
レイ「あなたと碇くん、最近いつも一緒にいるから」
アスカ「・・・あんたに関係ないじゃない」
レイ「・・・あなたと碇くんが一緒にいるところを見ていると、モヤモヤする」
アスカ「・・・・・・」
レイ「でも、今はモヤモヤする」
アスカ「・・・べつになんにもないわよ」
レイ「・・・じゃあ、どうして一緒にいるの」
アスカ「あんたに関係ないでしょ!!」
レイ「・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
カタン
カタン
アスカ「なによ、人形のくせに・・・」
レイ「赤木博士」
リツコ「なに?」
レイ「碇くんと2番目の子、なにかあったんですか」
リツコ「あら、どうして?」
レイ「以前は別々に帰っていたのに今は一緒に帰ります。学校にも一緒に来ます」
リツコ「レイ・・・気になるの?」
レイ「わかりません」
レイ「でも、モヤモヤします」
リツコ「あなたがヤキモチを焼くなんて・・・驚きだわ」
レイ「ヤキモチ、ですか?」
リツコ「そう。今はなにも言えないけど、じっくり考えなさい。それがあなたの成長になるわ」
レイ「・・・はい」
シンジ「アスカ、今日の夕飯はどうする?」
アスカ「・・・」
シンジ「アスカ?」
アスカ「・・・うるさい馬鹿」
シンジ「・・・アスカの機嫌が悪くなるスイッチがわからないよ・・・」ボソッ
シンジ「・・・・・・」ジュワー
アスカ「・・・・・・」ジー
シンジ「・・・・・・ほんとにわかんないよ」ボソッ
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・ねえ、アスカ」
アスカ「・・・なによ」
シンジ「・・・なんでもない」
アスカ「・・・じゃあ話し掛けんじゃないわよ・・・馬鹿」
鳥「いの(ry
アスカ「・・・」ムクッ
ガラッ
アスカ「・・・」スタスタ
ゴホッ…ゴホッゴホッ…
アスカ「・・・?」
アスカ「・・・シンジ!?」スタタッ!
シンジ「あ、おはようアスカ・・・ゴホッゴッホ」
シンジ「ごめん、起こしちゃった?」
アスカ「体調悪いの!?」
シンジ「ちょっと咳が出てだるいだけだから、ゴホッ、風邪かな」
アスカ「なにやってんのよ!!」
シンジ「ゲホッゲホッ・・・な、なにって朝ごはんを」
アスカ「そんなもんわたしがやるから寝てなさいよ馬鹿!!」
シンジ「大丈夫だよこれくらい、それにちゃんとマスクもゴホッゴッホ、うつさないように、してるから」
アスカ「うるさい馬鹿!!いいから寝てろって言ってんのがわからないの!?ウルトラ馬鹿!!」
シンジ「ゲホッゲホッゲホッ・・・なんだよ、そこまで言うことないじゃないか!」
アスカ「いいから、部屋に、いけ!!!」
シンジ「わかったよ・・・」
アスカ「ミサト!!ミサト!!」ユサユサ
ミサト「う~・・・なぁに・・・徹夜明けで疲れてんのよ・・・」
アスカ「シンジが体調悪いって、どうしたらいいの!?」
ミサト「ただの風邪じゃないのぉ~・・・」
アスカ「あんた馬鹿!?早く起きなさいよ!!」ベチベチ
ミサト「いたい~・・・・・・はっ!?」ガバッ
ミサト「シンジくんは!?」
アスカ「部屋で寝てる!」
ガラッ
ミサト「・・・」
アスカ「シンジは!?」
ミサト「声」シィー
アスカ「あっ・・・」
ミサト「免疫力が弱くなってるんでしょうね。ただの風邪だとは思うけど」
アスカ「・・・治るの?」
ミサト「治るか治らないか・・・」
アスカ「病院には」
ミサト「行っても意味がないって、わかるでしょ?」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・いや」
ミサト「アスカ?」
アスカ「わたしが見てる」
ミサト「でも・・・」
アスカ「わたしが見てる!!」
ミサト「・・・なら、なにかあったらすぐに連絡して。いいわね?」
アスカ「・・・・・・ん」コクン
ガラッ
アスカ「・・・」
シンジ「ゴホッ・・・どうしたの?」
アスカ「ミサトが、学校は休めって」
シンジ「そう・・・ゲホッゲホッ・・・正直学校は休めてゴホッゴホッ、良かったかな・・・ちょっと歩けそうもないや」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「ゲホッゲホッ・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・アスカ?」
アスカ「なに」
シンジ「学校いかないの?ゲホッゲホッ」
アスカ「・・・今日はサボりよ、誰かさんのせいでお弁当もないし」
シンジ「ゲホッ・・・ごめん」
アスカ「・・・冗談よ」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「ゲホッ・・・アスカ?」
アスカ「なに」
シンジ「風邪うつっちゃうよ」
アスカ「平気よ」
シンジ「・・・ゲホッゲホッ・・・でも」
アスカ「このわたしが風邪なんか引くわけないでしょ。つまんないこと言ってないで寝てなさいよ馬鹿」
シンジ「・・・」
アスカ「・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・ゴホッ・・・」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・あんたも」
シンジ「ゲホッ、なに?」
アスカ「あんたもエヴァのパイロットなら、そんなもんすぐに治しなさいよ。馬鹿」
シンジ「ゴホッゴホッ・・・うん、すぐ治すよ」
アスカ「・・・約束」
シンジ「約束する」
アスカ「破ったらぶっこ・・・許さないから」
シンジ「ゲホッゲホッゲホッ!・・・わかった」
アスカ「・・・ん・・・シンジ?」
アスカ「シンジ!?」
ガラッ
シンジ「な、なに?」
アスカ「なにやってんのよあんたは!?」
シンジ「と、トイレに」
アスカ「っ!寝てなさいよ馬鹿!」
シンジ「ケホッ、む、無理言うなよ!」
アスカ「うるさい!!馬鹿シンジのくせに!!」
シンジ「なんだよそれ!ゲホッゲホッゲホッ!」
アスカ「あっ・・・いいから寝なさい」
シンジ「・・・なんか変だよアスカ・・・」
シンジ「・・・んー・・・」
シンジ「んん・・・ふわぁ~あ」
ガラッ
アスカ「あ・・・体調は?」
シンジ「大分良くなった、ありがと」
アスカ「・・・あっそ」
シンジ「これなら学校も行けそうだ。アスカのおかげだよ」
アスカ「・・・ふん」
シンジ「よし、朝ごはん作らないと」
アスカ「あんたが起きないからわたしが作った」
シンジ「ええ!?」
アスカ「・・・みそ汁ぶっかけるわよ」
シンジ「ご、ごめん・・・っておみそ汁も作ったの?」
アスカ「簡単よあんなの」
アスカ「・・・」
シンジ「ご飯も卵焼きも・・・すごいよアスカ!」
アスカ「馬鹿にしてんの?」
シンジ「ち、違うよ!ほんの10日前くらいまでは洗剤でご飯洗ってたのに・・・」
アスカ「・・・わたしにかかれば料理なんて朝ごはん前よ」
シンジ「それを言うなら朝飯前だけどね」
アスカ「うるさい馬鹿」
シンジ「え?」
アスカ「・・・」
シンジ「えっと・・・ありがとう」
アスカ「・・・」
シンジ「違うの・・・?ごちそうさま?」
アスカ「・・・」
シンジ「えっと・・・」
アスカ「・・・」
シンジ「お、美味しかった」
アスカ「当然よ。わたしが作ったんだから」
シンジ「うん・・・そうだね」
不治の病に侵されたシンジ
それを知り、シンジの大切さを段々と理解し始めたアスカ
迫る刻限、残酷な運命にアスカはなにを思うのか
次回
世界の中心でリーベを叫ぶ
来週もーサービスサービスぅ!
ちょっち待ってくれ
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:28:02.56 ID:pGxEHs7eO
シンジの余命が残り一ヶ月たらずであるとミサトから知らされたアスカ
気付かない振りをしてきたシンジへの思い
残り少ない時間。落ちたスレ
時は終末へと向かう
世界の中心でリーベを叫ぶ
(リーベってのはドイツ語で愛やで!)
4: sage 2011/06/17(金)
23:31:36.01 ID:pGxEHs7eO
ミサト「う~おはよ~・・・あら、シンちゃん、もういいの?」
シンジ「おはようございますミサトさん。おかげさまで今日は学校いけそうです」
ミサト「ほんとに大丈夫?」
シンジ「はい」
ミサト「そう。ちゃんと見ててあげんのよアスカ」
アスカ「・・・ふん、行くわよシンジ」
シンジ「いってきます」
ミサト「いってらっしゃ~い」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:36:45.58 ID:pGxEHs7eO
トウジ「おはよーさん」
シンジ「おはようトウジ」
トウジ「なんやなんや~?うりうり」グイグイ
シンジ「な、なにすんだよ」
トウジ「昨日は二人そろっておやすみなんて、ぬぁーにをしとったんや?正直に白状せい」
シンジ「か、風邪引いたから、アスカが付き添っててくれただけだよ」
アスカ「・・・」
ケンスケ「へーえ看病ってやつだ」
トウジ「くぅ~!うらやましーのぉ!この!」グイグイ
シンジ「な、なにすんだよ!やめてよ!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:43:37.70 ID:pGxEHs7eO
シンジ「おはよう綾波」
レイ「おはよう・・・からだ、もういいの?」
シンジ「うん、ありがとう」
レイ「どうして2番目の子まで休んだの?」
シンジ「僕に付き添っててくれたんだよ」
レイ「どうして?」
シンジ「えっと、わかんないけど・・・」
レイ「・・・・・・」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:47:41.86 ID:pGxEHs7eO
放課後
ネルフ
リツコ「シンジくん、体調はどうかしら」
シンジ「えっと、もういつも通りです」
アスカ「・・・」
リツコ「そう、念のため軽い検査を受けてもらうわね」
シンジ「えっ、大丈夫ですよそんな」
リツコ「あなたはエヴァのパイロットなのよ?マヤ」
マヤ「はい、じゃあ一緒にきてシンジくん」
シンジ「・・・わかりました」
アスカ「・・・」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:49:00.13 ID:pGxEHs7eO
更衣室
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:52:41.40 ID:pGxEHs7eO
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・どうしてあなたまで休んだの」
アスカ「・・・あんたには関係ない」
レイ「・・・碇くんと一緒だったの」
アスカ「・・・あんたには関係ない」
レイ「・・・どうして碇くんと一緒にいるの」
アスカ「あんたには関係ないって言ってるでしょ!!!」
レイ「答えてほしい」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/17(金) 23:56:53.29 ID:pGxEHs7eO
アスカ「あんたは・・・なにも聞いてないの?」
レイ「あなたがどうして碇くんと一緒に帰るようになったのか赤木博士に聞いたら、自分で考えるようにって」
アスカ「・・・・・・」
レイ「考えた。でも、わからなかった」
アスカ「・・・・・・」
レイ「そして、考えるたびにモヤモヤした」
アスカ「・・・・・・」
レイ「だから、教えてほしい」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:00:34.93 ID:Q39PHcNxO
アスカ「シンジは・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
レイ「・・・・・・」
アスカ「・・・ミサトに聞いて。ミサトなら答えてくれるわ」
レイ「・・・わかった」
ミサト「最近のアスカとシンちゃんを見てるとモヤモヤする?」
レイ「はい」
ミサト「そう・・・そっかぁ・・・わかった、誰にも言っちゃダメよ?」
レイ「・・・・・・」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:09:10.04 ID:Q39PHcNxO
そして数日後
シンジ「・・・」スタスタ
アスカ「馬鹿シンジ、どっか行くの?」
シンジ「ちょっと夕飯の買い物に。なにか食べたいものある?」
アスカ「ならわたしもいく」
シンジ「スーパーで買い物するだけだから、面白くないよ?」
アスカ「あんた一人じゃちゃんと買い物出来るかわかんないし、迷子にならないように見ててあげるわよ」
シンジ「こ、子供じゃないんだから」
アスカ「なに言ってんのよガキのくせに」
シンジ「あ、アスカだって同い年だろ!」
アスカ「男より女のが精神的成長は早いのよ。もたもたしてないで早くしなさいよ馬鹿」
シンジ「馬鹿馬鹿言うなよもう・・・」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:16:23.74 ID:Q39PHcNxO
アスカ「あとはミサトのビールと」
シンジ「あ、ごめんちょっとトイレ」
アスカ「・・・何回目よ。レディの前でトイレなんて」
シンジ「朝からお腹の調子が・・・ごめんすぐ戻るから」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
アスカ「すいません」
店のおばちゃん「はい、なんですか?」
アスカ「お腹が痛い時はどんなご飯にすればいいですか」
店のおばちゃん「そうねー。お粥が1番じゃないかしら」
アスカ「オカユ?」
店のおばちゃん「お米をね、こう…………
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:24:18.76 ID:Q39PHcNxO
アスカ「今日の夕飯はわたしが作るから」
シンジ「大丈夫?」
アスカ「大丈夫ってどういうことよ」
シンジ「えっあの・・・ごめん」
アスカ「大人しく待ってなさい」
シンジ「あの、アスカ」
アスカ「・・・なに」
シンジ「その・・・お腹の調子が悪いからあんまり重いものは」
アスカ「・・・黙って待ってなさいって言ってんのよ馬鹿!」
シンジ「ごめん・・・なんでそこで怒るんだよ・・・」ボソッ
アスカ「使徒なんか・・・わたしの料理でぶっ飛ばしてやるんだから・・・」カチャカチャ
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:31:29.97 ID:Q39PHcNxO
アスカ「・・・できた」
シンジ「なに作ったの?」
アスカ「・・・」
シンジ「お粥だ・・・ありがとアスカ」
アスカ「べつに・・・ついでよ、ダイエットの」
シンジ「・・・」モグモグ
アスカ「・・・」
シンジ「うん・・・美味しい」
アスカ「・・・ふん」
ガチャッ
ミサト「たーっだいま~あーお腹空いた」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:36:33.75 ID:Q39PHcNxO
シンジ「おかえりなさいミサトさん」
アスカ「・・・おかえり」
ミサト「はいただいまぁ~。今日のごっはんはなーにかな!」
お粥
ミサト「・・・これ?」
アスカ「・・・なんか文句あんの?」
ミサト「えぇ~お肉ないのお肉ぅ」
アスカ「ミサト!!」
ミサト「なによぉ怖い顔して」
シンジ「これ、アスカが作ったんです」
ミサト「あらそうなの。へぇ~」ニヤニヤ
アスカ「・・・ミサトの危機的なお腹周りにはこれでも多いくらいよ」
ミサト「んなっ!・・・ひ、ひどい・・・シンちゃんアスカが虐める~」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:41:11.59 ID:Q39PHcNxO
シンジ「確かにミサトさんはもう少し食生活に気を使ったほうが」
ミサト「シンちゃんまで!?・・・ペンペ~ン」
ペンペン「クワっ」ペタペタ
ミサト「よーしよし、わたしの味方はペンペンだけよ・・・うぅ~」
AHAHAHAHAHAHAHAHA!!
ミサト「・・・シンちゃんは?」
アスカ「もう寝た・・・」
ミサト「そう・・・」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:48:10.64 ID:Q39PHcNxO
アスカ「・・・良くなってたりはしないの?」
ミサト「・・・・・・」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・アスカ、今のうちに言いたいことがあったら言っておきなさい」
アスカ「・・・なんでそんなこと言うのよ」
ミサト「わかるでしょう?」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・いなくなってからじゃ、もう遅いのよ」
アスカ「・・・べつに・・・馬鹿シンジに言いたいことなんて・・・」
ミサト「アスカ、後悔したくないなら」
アスカ「うるさい!!そんな話し聞きたくない!!!」
ガチャッ
バタン!
ミサト「アスカ・・・」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:51:39.84 ID:Q39PHcNxO
シンジ部屋
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・ねえ馬鹿シンジ・・・」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・・・・」ゴロン
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:54:04.54 ID:Q39PHcNxO
チュンチュン
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
ジュワー
アスカ「・・・・・・」トントントン
ミサト「おはよ・・・」
アスカ「・・・・・・」トントントン ジュンジュワー
ミサト「料理、上手になったわね」
アスカ「・・・・・・」ジュワー
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 00:58:48.87 ID:Q39PHcNxO
アスカ「いつまで寝てんの馬鹿シンジ」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「起きなさいよ馬鹿」
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・まったく・・・馬鹿シンジ」ユサユサ
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「起きろって言ってんのよ!遅刻したらあんたのせいだかんね」ユサユサ
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
アスカ「・・・・・・?」
アスカ「・・・・・・馬鹿シンジ?」ユサユサ
シンジ「・・・すう・・・すう・・・」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:06:26.83 ID:Q39PHcNxO
アスカ「冗談やめなさいよ・・・起きろって言ってんの!!」ユサユサユサユサ
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「早く起きなさいよ!!ねえ!!」ユサユサユサユサ
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「このっ!起きろ!!起きろっつってんのよ!!馬鹿シンジ!!」ユサユサユサユサユサユサ
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
ガラッ
ミサト「・・・」
アスカ「ミサト!あんたもこの馬鹿に起きるように言ってよ!」
ミサト「・・・」
アスカ「ミサト!聞いてんの!?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:12:37.20 ID:Q39PHcNxO
ミサト「・・・」プルルル
ガチャッ
ミサト「車を、わかってるわね」
『了解』
アスカ「ミサト・・・?」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
ミサト「アスカ・・・シンジくんをネルフの病院に運ぶから」
アスカ「なんで・・・今から学校行くのに」
ミサト「・・・」
アスカ「ほら、起きなさいよ馬鹿シンジ、学校行くわよ」ペチペチ
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「いつまで寝たふりしてんの、いい加減怒るわよ」ペチペチ
ミサト「アスカ・・・」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:20:33.10 ID:Q39PHcNxO
ガラッ
黒服達「・・・」
アスカ「なによあんたら、人んちに勝手に入って」
ミサト「運んで」
黒服達「了解」グイッ
アスカ「ちょっと、なにやってんのよ・・・なにやってんのよ!!!」
ミサト「アスカ!」
アスカ「シンジをどこに連れてくつもり!?」
黒服「・・・」
アスカ「待ちなさいよ・・・このんのおおっ!!!」ドカッ
黒服「うぐっ」
ミサト「やめなさいアスカ!!」プルルル
アスカ「離して!!あいつらシンジをどっかに連れてくつもりなのよ!?ミサト!!」
ミサト「アスカ!!」プルルル
アスカ「うるさい!!!離せっ!!」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:23:56.63 ID:Q39PHcNxO
ミサト「落ち着きなさいアスカ!!」バシッ!
プルルル
アスカ「っ!・・・」
ミサト「・・・病院にいくの。アスカも来なさい。いいわね?」
プルルル
アスカ「・・・・・・・」
ミサト「・・・・・・」
プルルル ピッ
ミサト「なに・・・えぇ・・・問題ないわ・・・大丈夫よ。じゃ」ピッ
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・行くわよ」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:27:16.87 ID:Q39PHcNxO
病院
ガラッ
ミサト「・・・・・・」
アスカ「・・・シンジは」
ミサト「・・・静かに寝てるわ」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・病室、入っていいから」
アスカ「・・・・・・」
ミサト「・・・最後よ。いいわね?」
アスカ「・・・わかった」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:32:51.06 ID:Q39PHcNxO
病室
ピッ…ピッ…ピッ…
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・馬鹿・・・」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:44:52.56 ID:Q39PHcNxO
朝目覚めるたびにきみの抜け殻が横にいる
アスカ「・・・あんたは親の七光りでエヴァに乗ってる嫌なやつ」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・人目を気にして自分の意見も言えない根暗」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・人の為にエヴァに乗るとか馬鹿みたい」
ぬくもりを感じたいつもの背中が冷たい
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:49:35.01 ID:Q39PHcNxO
苦笑いをやめて重いカーテンを開けよう
アスカ「・・・でも・・・家事は結構上手」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・それに、悔しいけどわたしよりエヴァに乗るのが上手いかもしれない」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・だから・・・嫌いじゃないのかもしれない」
眩しすぎる朝日僕と毎日の追いかけっこだ
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 01:54:42.90 ID:Q39PHcNxO
あの日見せた泣き顔涙照らす夕日肩のぬくもり
アスカ「・・・ひっじょーに不本意だけど、一緒に暮らすことになって」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・他人と一緒にいるのもいいかなって思えるようになった」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・あんたのおかげで・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「なのに・・・なのになんで・・・あんたはそんなとこで寝てるのよ・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・起きなさいよ・・・あんたがお弁当作らなきゃわたしのお昼どうすんのよ・・・」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:00:01.85 ID:Q39PHcNxO
消し去ろうと願う度に心が体が君を覚えている
アスカ「・・・起きなさいよ馬鹿・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・ぐすっ・・・馬鹿じゃないの・・・なんで使徒なんかにやられてんのよ・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・ふざけんじゃないわよ・・・せっかく料理だって出来るようになってきたのに・・・」
シンジ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」
アスカ「・・・わたし・・・あんたのことが・・・」
Your love forever
瞳を閉じて君を描くよそれだけでいい
たとえ季節が 僕の心を 置き去りにしても
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:01:54.43 ID:Q39PHcNxO
ガラッ
レイ「・・・・・・」つドッキリ
ミサト「あぁあ駄目よレイ!!まだ早いっ!」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:07:15.54 ID:Q39PHcNxO
アスカ「・・・・・・えっ」
レイ「・・・・・・」つドッキリ
ミサト「あーもうもうちょっち待たないと!なんで止めないのよリツコ!!」
Your love forever
瞳をとじて 君を描くよ それだけでいい
リツコ「まさかレイが勝手に部屋に入るなんて思わないもの」
ミサト「あぁ~もぉー!!あと碇司令、いつまで歌ってるんですか!?」
ラスサビの邪魔をするな。降格させるぞ
アスカ「えっ・・・・・・なに・・・」
レイ「・・・・・・」つドッキリ
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:16:35.31 ID:Q39PHcNxO
ミサト「あーこの一ヶ月の努力はなんだったのよ~!!」
記憶の中に君を探すよ それだけでいい
なくしたものを 越える強さを君がくれたから
ミサト「司令うるさい!!」
き~みが~がく~れぇぇた~か~
ら~~~~~
おい冬月、最後のらを取るとはどういうつもりだ
やったもん勝ちだな
リツコ「正直、ちょっとやりすぎよあなた。途中から女優オーラ出してたでしょう」
ミサト「だって見事にアスカが引っ掛かるんだも~ん」
リツコ「まったくも~んじゃないわよも~んじゃ」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:22:00.74 ID:Q39PHcNxO
シンジ「うぅ~ん・・・あれ、ここは・・・」
レイ「おはよう、碇くん」
シンジ「お、おはよう・・・ミサトさんにリツコさんまで・・・なにかあったんですか?」
ミサト「聞いてよシンちゃん!レイがわたしの一ヶ月を無駄にしちゃったのよぉ~!」
シンジ「綾波が?」
綾波「知らない」フルフル
シンジ「知らないって言ってますけど」
ミサト「なに、シンちゃんはわたしよりレイを信じるっての!?」
シンジ「そりゃ、普段の言動を考えれば」
なんだシンジ
ミサト「しどいっ!」
リツコ「あら?・・・アスカはどこ行ったのかしら」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:27:30.64 ID:Q39PHcNxO
ミサト「もーちょっとでシンちゃんに彼女が出来たのに!」
シンジ「えぇっ!?な、なにを」
ミサト「レイが邪魔しなければ、アスカがシンちゃんに告白してたのよ?ねーアスカ・・・ありゃ?」
シンジ「そんな、困るよ・・・」
レイ「邪魔しないほうがよかった?」
シンジ「ち、ちがうよ!だって、アスカは・・・そんなんじゃないし・・・」
レイ「・・・」
シンジ「・・・僕が好きなのは・・・」チラッチラッ
レイ「なに」
プルルル
ミサト「はい葛城」
結城ヒロ的な『大変です!!アスカが弐号機を、あぁあああああ………』
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:32:30.59 ID:Q39PHcNxO
レイ「碇くんはわたしが好きなの」
シンジ「えぇっ!?そ、その・・・うん」
レイ「・・・・・・」
シンジ「あ、綾波は、嫌だった?」
レイ「・・・わからない」
シンジ「・・・わ、わからないって」
レイ「碇くんと一緒にいるとポカポカする。だから、今は嬉しいんだと思う」
シンジ「じゃあ」
リツコ「ミサト!!」
ミサト「あちゃ~・・・まさかこんなことになるなんて・・・てへっ」ペロ
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:39:18.69 ID:Q39PHcNxO
レイ「でも・・・こういう時、どんな顔すればいいかわからないの」
シンジ「・・・笑えば、いいと思うよ」
レイ「・・・・・・」ニコッ
ミサト「いやぁ~、完全に誤算だったわ~。人の思いってのはわからないわね、リツコ」
リツコ「はぁ・・・来世ではあなたと出会わないことを祈るわ」
弐号機「ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
劇終
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/18(土) 02:47:20.67 ID:Q39PHcNxO
まさかさあやろうと思った瞬間にスレが落ちるとはな・・・最初からこのオチに持っていくつもりだった。
ケータイを変えてずっとエヴァが打てなかったけどついにユーザー辞書なる機能で克服した。
このスレがなければ俺はこれからもベネチア→変換→ヴェネチアでヴを打っていただろう。スレを立ててよかった・・・
じゃあの。アリーヴェデルチ!さよならだ!
元スレ
タイトル:ミサト「シンジくんの余命があと一ヶ月なんて」アスカ「えっ」
URL:https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1308238351/タイトル:アスカ「馬鹿シンジ・・・」
URL:https://hibari.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1308320882/
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